上原の日米通算100勝100セーブ100ホールドは、記録的にはナンセンスだ。日米通算がそもそも意味がないうえに、ホールドの定義が違うからだ。しかしそれでも上原のこの「参考記録」は大したものだといえる。
NPB単独で100勝100セーブを記録したのは6人。100セーブ、100ホールドは3人。

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セーブは1974年から導入された。それ以前から投げていた江夏だが、先発・救援の掛け持ちも多く、実際には200セーブを超えていただろう。200勝200セーブは空前の記録になる。

続いて江夏の弟子を自認する大野、斉藤明、山本和、郭源治、佐々岡の順。ホールドが導入された2005年まで現役だったのは佐々岡だけだ。
NPB単独100セーブ100ホールドは現役の藤川、平野に武田久。当然最近の投手だけである。

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日米通算での主要な投手の 勝利、セーブ、ホールド

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日米通算100勝、100セーブ、100ホールドは上原だけ。100勝100セーブは斉藤隆、100セーブ100ホールドはすでに日本だけでこれをクリアしている2人。

これを見てわかるのは、日米どちらでも活躍した投手が少ないということだ。上原を除けば、斉藤隆や岡島秀樹、大塚晶則、長谷川滋利くらいだろう。

上原はそういう面からも評価すべきだと思う。


東京球場・シーズン最多本塁打打者/1962~1972

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