尼崎市の調査はかなり踏み込んだものといえるだろう。

神戸新聞
尼崎市立尼崎高校男子バレーボール部で、部員がコーチの体罰でけがをした問題で、同市教育委員会は21日、同部の男性監督(51)も過去に部員の髪を引っ張る体罰を行っていたとする調査報告をまとめた。監督は部員のけがを知りながら報告せず、「隠蔽に当たる」と認定。コーチの「体罰が常態化していた」とも指摘した。同市の稲村和美市長は体罰とこれまでの調査経過を謝罪し、市教委は関係者の処分を検討する。

監督は自身も暴力をふるっていた。コーチの暴力についても容認していた。だから選手が殴打されて意識を失っても、病院にも連れて行かず、学校に報告もしなかったのだ。やっていることはやくざと変わらない。
教頭も、校長も暴力が振るわれていることを十分に承知しながら、それを放置し、注意もしなかったのだ。

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関係のない話だが、神奈川県で、公立校が全面禁煙になった後、校長が学校の経費で校地の中に喫煙小屋を作り、そこで教職員が喫煙していたことが発覚した。ある女性職員がこれを教育委員会に通報したが、教委はその事実を認めず、これを別の目的で建てられた小屋だと言いくるめ、返って女性の勤務評定を下げて退職に追い込んだという話が報じられている。

日本の教育委員会、公立学校は「自分たちの身分を守る」ことが自己目的化している。熱心な教員はいるにしても、組織全体は「子供のため」よりも「自分と仲間のため」に存在している。自浄能力も、改革する力もなくなっている。
少なくとも教育委員会は、日本の未来のためにも解体したほうが良いだろう。
日本高野連など、教育にしがみつく団体も、同様の利権集団になっていると見なしてよいと思う。要するに腐っているのだ。

こういう状況になると、政治家に期待するしかない。官僚組織ではなく、有権者から直接選ばれている政治家は、市民感覚で是非を判断することができる。

47歳と若い稲村和美市長は、「体罰はどんな理由があっても許されない。(再発防止に向け)全市を挙げて対応する」と述べた。
市立尼崎高校、そして尼崎市の教育行政を根こそぎ変える覚悟で、組織の腐敗、不正と犯罪行為を摘発し、一掃してほしい。少なくとも暴力をふるった当事者であるコーチと監督は懲戒解雇し、そのうえで警察に被害届を出してほしい。


東京球場・シーズン最多本塁打打者/1962~1972

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