甲子園優勝監督のドキュメントを読むと、大監督の中にはいまだに「打球は正面で捕る」を指導している人が結構いることがわかる。
ボールに正対し、腰を落として構え体の正面で捕球して、送球する。これが正しいというのは、戦前の学生野球で広まった「信仰」だ。
こういう捕り方で送球すれば、それが間に合わなくても指導者に叱られることはなかった。
半身の体勢でシングルキャッチしたり、バックハンドキャッチをしたりすれば指導者に叱られた。ジャンピングスローなど悪魔の所業のように言われた。

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しかし今ではそれは「確実性」でも「スピード」でも「正しい捕球方法」とはみなされていない。
すさまじい脚力のMLBの選手を相手に、そんな捕り方をしていたら正面のゴロでもセーフになってしまう。

今の野手は半身に構えてボールを待つことなく動き、流れの中でシングルキャッチをして、送球をする。
U12日本代表の仁志敏久さんは、そういう教え方をしていた。年配の指導者への講習でも、そういう説明をしていたが、果たしてどれだけのおじいさんが、そのことを理解したか。

しかし甲子園に出るような有力校では「正面で捕る」を金科玉条にして守備練習をさせている。しかも、何時間も何時間も。こういう教え方をされた選手は、大学や社会人、プロに行ったときに苦労することになる。

今の少年野球ではバックハンドやジャンピングスローの練習をさせるチームが出てきている。それが当たり前の流れなのだ。

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高校野球はたかだか1世紀しか歴史がない。なのに伝統芸能のように先人の教えを守り、よく考えもせずに「昔のやり方」に固執している。
「いい悪いを選手が判断するなど、もってのほかだ。選手は指導者の言うことを黙って聞いていればいいのだ」

少年野球室でも、
「いいか、ボールはこうして腰を落として」とやってる年寄りがたくさんいるのだ。

こういう人に「あなたのやり方はもう通用しない」と言える日は来るのだろうか?


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