ソフトバンクに入団したMLBドラ1のスチュワートは、筑後のファーム施設に合流したようだ。
その顔合わせでこんなことを言われたという・
フルカウント
最後に出てきたスチュワートに川島慶三が「日本には5分前行動というのがあってね。これからはもう少し早く来るように」と公開説教。もちろん、これは笑いを含めた川島なりの歓迎の挨拶だ。その後は、リハビリ組の投手のアップに加わっている。
これ、日本人にとっては冗談だろうが、外国人にとってはカルチャーショックであり、かなり嫌だったのではないか。
こういう感じで、時間を厳しく制約されるのは、欧米では、軍隊くらいしかない。

プロ野球選手は個人事業主であり、自己責任で自らを管理する。時間に遅れたわけでもないのに、冗談交じりとは言え苦言を呈されるのは心外だっただろう。

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日本の野球界はずっと「軍隊ごっこ」をしてきた。指導者の命令に絶対服従なのもそうだし、鉄拳制裁も同様だ。5分前集合は、軍隊生活の基本習慣の一つだ。
プロ野球界では、それがエスカレートしてもっと早くに集合するようになっている。
4年前にジャイアント馬場の本を作った時に、巨人OBにいろいろ話を聞いた。武蔵小杉の近辺で会うことが多かったが、いつでも30分前には来ていた。
「巨人は30分前集合なんでね」OBはと自慢げにいったが、それはやり過ぎだと思う。時間の無駄が多すぎる。

私は関西でいう「いらち」で、個人的には定時よりもかなり早くに現地に行くが、それは自分の意志、気持ちとしてそうしているのであって、野球選手のように強制されてそうしているわけではない。
意味もなく30分前に来いと言われるような組織に属するのは嫌だ。働き方改革の時代の感覚で言えば、それはブラックでさえある。

常識的な話として5分前くらいに来るのは、当たり前だとは思うが「5分前集合」を強制されるのは、嫌ではないかと思う。

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仏蘭西の野球代表監督を務めたムッシュこと吉田義男は、選手が定時になっても集まらなくて難儀をしたという。それはそれで困るが、日本の堅苦しさもどうかと思う。

昭和の時代なら「5分前集合」を声高に言う上司はエリートだったかもしれないが、令和の昨今、それはブラックとまではいわないにしても、かなりグレーだ。
一人前の人間に向かってそういうこまごましたことは言わないことだ。

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