神戸新聞
日本高野連は5日、大阪市内で定例の審議委員会を開き、部員に体罰を加えたとされる兵庫県尼崎市立尼崎高校硬式野球部の男性コーチ(25)に対する処分案を、日本学生野球協会審査室に上申することを決めた。
高野連関係者によると、同校が兵庫県高野連に提出した報告書には、臨時講師の男性コーチが複数回生徒の頬をたたき、あごをつかんで押し倒したなどとされる。同校硬式野球部は全国選手権大会に2度出場した強豪。

公立高校は、各自治体の教育委員会の支配下にある。教育委員会を本社とすれば、各学校が支社、支店に当たる。本社の意向で支店支社の人事が決まるように、各校の人事も決まる。そして出世すれば支店支社から本社に上がるように、各校の教頭、校長はさらに出世すれば教育委員会に上がる。教員の世襲もかなり多い。
教育委員会と私学を管轄する私学課は、各自治体の教育庁の組織下の別の部署だが、ありていにいえば私立校の校長、教頭は教育委員会にとっては「天下りポスト」だ。私立高校に取材に行くと60代半ばの年を食った教頭や校長が出てくることがある。ほとんどがやる気がないが、その多くは公立校を定年退職した教頭、校長だ。そういう人から「私立はだめだねえ」などと聞くことがある。私立の経営者はしぶしぶそういう人を受け入れている。私学課が助成金を握っているからだ。その私学にとっても不幸な話だろう。

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公立校は、教育委員会を頂点とする「教育一家」の中にいる。教育一家は、その構成員を手厚く守ろうとする。不祥事が起こってもできるだけ表ざたにしないようにするし、表ざたになっても、教員が失職しないようにしようとする。失職しても退職金が付くようにしようとする。公務員共通ではあるが、組織防衛、構成員防衛の本能は極めて強い。

そういう枠組みの中にある公立校は、組織として硬直化しやすい。部活では、ボスが盤踞するケースが多い。私学であれば、不祥事があれば大々的に報道され、学校は防衛のためにも改革をせざるを得ないが、公立の場合は、組織ぐるみで当事者を守るから、ほとぼりが冷めればまた同じような体質になることが多い。

多くの教員はまじめで、善良で、誠実ではある。知的レベルも高い。しかし組織がよどむとサル山のボス猿のような人間が出てくるのだ。

高校部活の最悪の事件の一つは、大阪市立桜宮高校バスケ部の部員自殺事件だが、このときも教育委員会、校長が当該教諭を徹底的に守ろうとした。校長は自殺した生徒の家に行って、当該教諭をバスケ指導に戻してほしい、と懇願しているのだ。組織、人間が腐っていたのだ。たまたま市長が維新の橋下徹だったために、事件は明るみに出て、組織は一新されたが、行政トップが教育委員会上がりだった場合は、自浄能力はほとんど期待できない。

市場原理にさらされる私学に比べて、世間の風が吹き込まない公立は、おかしな因習が長く温存される傾向にある。
市尼のケースも市長の強い圧力でいろいろなことが明るみに出ている。野球部監督も、バレー部コーチ同様、障害事件として警察に被害届を出すべきだろう。そのうえで、市尼の体育会系の部活をいったん解体すべきだ。どれだけ歴史があろうと、人権を損なうような部活は教育現場には必要ない。

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