少し旧聞だが、原口文仁の病気復帰、二塁打の話は近ごろにない快事だった。

現役選手で、癌に罹患した選手は3人いる。広島の赤松真人、阪神の横田慎太郎、原口文仁だ。3人とも阪神に縁があるが、これは偶然だろう。
一番遅く罹患した原口が一番早く復帰したのは、初期だったということだろう。2月6日に大腸がんの手術をして4か月後には一軍でプレーできた。開腹手術ではなく内視鏡治療だったのかもしれない。

6月4日の敵地でのロッテ戦で、4点リードの9回1死三塁の場面に代打で起用され、左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、二塁にヘッドスライディングした。
そんなに痩せてもいなかったし、生気も失われていなかった。

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素晴らしかったのは打席に立った時に、ZOZOの右翼席からも大声援が起こったことだ。原口のこの打席が、どの意味を持っているかは、野球ファンならばよく知るところだ。
そして二塁打を打ったボールは外野手から内野に戻され、阪神ベンチのほうへ転がされた。これもいい話だ。
ロッテのファンも、選手もファインプレーだったといえよう。それをしたからと言って、ロッテ選手、ベンチの士気が落ちることはありえない。むしろ、勢いづくだろう。

これこそがスポーツマンシップに則った行為だ。選手は敵味方ではなく同じスポーツをする「仲間」であり、互いにリスペクトすべき間柄だ。
病を克服して再びグラウンドに立った選手は、どんなユニフォームを着ていても敬服に値する。同じ競技者として、彼を誇らしく思うものなのだ。

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その状況を理解し、惜しみない拍手、声援を送ったロッテファン、そしてもちろん阪神ファンも、スポーツマンシップ、スポーツファンシップを知る人たちと言ってよい。

その認識が心の底にあれば、プロ野球はおかしな方向にはいかないだろう。

「よそのチームの選手となれなれしくするな」「敵に二塁打を打たれて喜ぶな」みたいな馬鹿な老人は嘲笑すればよい。こういう空気をどんどん広げていきたいものだ。

kouryu0606


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