原口の美談は、ロッテや阪神の応援団のリーダーが声掛けをしてそうなったというのではないだろう。個々の人間が「原口の復帰の打席」であることに気が付き、一人一人の思いとしてそれぞれに声援したのだ。
そういうシーンは割とよく見られる。
例えば、死球を食らったり、打球を体で受けた選手が倒れ込んでから立ち上がる時にも、両軍の応援席から拍手が巻き起こる。
超ファインプレーが出た時も、相手チームの選手のプレーであっても拍手喝さいが起こる時がある。
こういうときに、日本人は「一人の観客」に戻って個々のプレーを自分で判断し、評価するのだ。
しかしながら野球場に来ている多くのファンの中は、そういう事態が起こらないと、応援リーダーの指図に従って、他の人と同じ行動を延々と続ける人がいる。私などはそのこと自体が気持ち悪いが、嬉々として応援に身を投じる人がたくさんいるのだ。
日本人は集団の中に埋没することが好きだ。集団に判断をゆだねて、みんなと同じ行動をすること、同じタイミングで声を出したり、手足を動かことに快感を見出すことが多い。
それは学校で「みんなと同じことをしなさい」と教えられてきたことが大きいだろう。学校の先生は、個々の自己主張よりも、みんなに同調して、力を合わせるほうが尊いと教えてきた。
昭和の中期まで、野球場では人々は思い思いのスタイルで野球を楽しみ、選手をやじったり、冗談を言い合ったりしていた。その頃の野球場は常に騒然としていて、プレーのたびに拍手や歓声、失望の声がわいていたものだ。
しかし昭和後期ころから、高校野球や実業団野球の「集団での応援」に感化されたファンが応援団を中心に統一行動を組むようになって、今のような「一色の応援」が当たり前になった。
私は非常に居心地が悪いが、みんなと一緒になることが目的で球場に行く人も多いのだろう。
そういう人たちが群集心理から抜け出して、「自分の感覚」を取り戻すのは大事なことではないかと思う。本来、スポーツ観戦はそういうものなのだ。
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昭和の中期まで、野球場では人々は思い思いのスタイルで野球を楽しみ、選手をやじったり、冗談を言い合ったりしていた。その頃の野球場は常に騒然としていて、プレーのたびに拍手や歓声、失望の声がわいていたものだ。
しかし昭和後期ころから、高校野球や実業団野球の「集団での応援」に感化されたファンが応援団を中心に統一行動を組むようになって、今のような「一色の応援」が当たり前になった。
私は非常に居心地が悪いが、みんなと一緒になることが目的で球場に行く人も多いのだろう。
そういう人たちが群集心理から抜け出して、「自分の感覚」を取り戻すのは大事なことではないかと思う。本来、スポーツ観戦はそういうものなのだ。
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スポーツの枠を越えてライブやコンサートでも日本では同じ傾向ですからね
ただ、横浜の山崎康晃のは海外バスケの輸入ですし、
サッカーの「チャント」は海外でもよく見られるので
MLBだけが統率された応援がないといえるのかも?
アメフトすらも見たことが無い身では海外スポーツがどうなのか、なにも言えませんが。。。
baseballstats
がしました