前回登板で、メディアがあまりにも吉田輝星を持ち上げるので気持ちが悪いと思っていた。
いくらボールの回転が良くても、140㎞/h台半ばの速球をプロが打てないはずがない。
端的に言えばビギナーズラックで、「持ってる」というだけだと思ったが、今日の中日戦の吉田。

yoshida20190623


中日打線は当たっているが、それにしても平田、京田に易々と打たれて、立ち上がりでいきなり3失点。2回は投手のロメロからで三者凡退だったが、3回にまたつかまって3回60球5失点で降板。
前回よりも制球が悪かったし、速球もシンカー気味の球がほとんどなかった。とはいえ、これが吉田輝星の現時点での実力だろう。
この投手はパワーピッチャーではない。それだけに制球が乱れると捕まるということだ。

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一昨日、同じく昨年の甲子園を沸かせた中日の根尾昂をナゴヤ球場で見た。彼は打率.164にもかかわらず3番遊撃で使われている。打率もさることながら、10四球63三振。今となっては、何がそんなに良かったのか、という感じだ。打席でもあまり元気がなく、自信喪失の感があった。

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春先にロッテで溌剌とプレーしていた根尾の元チームメイトの藤原恭大もイースタンで.234、3本塁打こそしているもののパッとしない。

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甲子園のヒーローは毎年出てくる。しかし高校野球のレベルでは傑出した選手でも、それがプロで通用するかどうかはまた別の話だ。
清原和博のように甲子園でのスケール感が、そのままプロに置いてみても、ほとんど小型化しない選手もいるが、多くの高校生はプロに行くと小型化するのだ。当然ながら高校野球とプロ野球ではレベルが違う。高校とプロでの選手の“縮尺”は違うのだ。

打者の場合、金属バットの問題も当然ある。しかしそれだけではない。高卒1年目の選手がプロでもいきなり大活躍するのは、野球ファンにとって夢みたいな話だが、そんなに簡単ではないということだ。

ベンチで吉田輝星はえらくがっかりしていたが、本当にすごい選手は、ここから盛り返してくるのだろう。


省エネがなんだ!!投げに投げてイニング稼ぎ3/1960~1986・150球以上投球者・球数が多い順

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