中日の与田剛監督は、少々後悔しているのではないか。応援歌の「お前」につけたクレームが延焼し始めているからだ(この本はなかなかいい入門書だ)。

朝日新聞
 プロ野球中日の応援歌「サウスポー」の演奏が、球団側の要請で今季終了まで自粛されることになった。ピンク・レディーの原曲を替え歌で使っている曲の歌詞に「お前が打たなきゃ誰が打つ」というフレーズがあり、球団によると、チーム内から「『お前』という呼び方は選手に失礼では」と疑問視する声が上がったという。

長唄「外記猿」には、「旦那のお前でお辞儀をせ」という歌詞があるが、お前は、下品でも乱暴でもない言葉だった。
もともとは、貴人を名指しするのを憚って使いだした代名詞だ。
「あなたの前にいますよ」は古語では「おん前に候」となる。また偉い人を「御前様」と呼んだ。そういう敬意を含んだ言葉が、20世紀以降、どんどんランクが下がった。
日本には人名を直接呼ばないための代名詞が山ほどあるが、ランクが下がったという点では「お前」は「貴様」と双璧だろう。

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先日、ナゴヤドームでも「サウスポー」を何度も聞いた。この球場では、歌詞がスクリーンに表示される。「お前が打たなきゃ誰が打つんだ-」と何度も出ていた。
これ「お前」でないとすれば、「君」か?「あなた」か?あなたは、勇ましい応援には向かないが、「君」も若年者に言いつけているみたいで、抵抗感があるかもしれない。

「お前」が失礼だとすれば、選手を呼び捨てにするのなど、もっと失礼ではないのか。それに、偉い選手に命令することなど、失礼の極みだろう。

大島洋平の応援歌
「とびだせ大島、疾風のごとく その手でチャンスを切り開け」
平田良介
「レッツゴー平田、ぶちこめ、我らの夢のせ」
高橋周平
「龍の未来を担え 君の手で 飛び立て高く ゆけ 周平」


ぶちこめだなんて、なんてお下品なんざんしょ。
大島は「とびだしてね大島選手、その手でチャンスを切り開いてください」、大きなお世話だと言われそうだ。
平田は「レッツゴー平田さん、ぶちこんでください」さらにやらしくなる。宇能鴻一郎か。
高橋はなぜか「君」だが、「飛び立ってください高く、行ってください周平選手」か?出張するサラリーマンを急かしてるみたいになる。

そもそも、プロ野球の応援歌なんて、野球には関係のないどうでもいいものだ。こんなのに目くじら立てだしたらキリがない。
どうせ、やめさせることはできないのだから、好きにさせればいいと思うが。

そもそも、プロ野球側が、ファンに「選手に対する敬意が足りない」っていうのもおこがましいと思う。どうでもいいんじゃないの。


えっ!もう降板!!2|1回未満の先発投手2002~2019・球数多い順

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