高校野球にはいろんな「感動エピソード」がある。ほとんどは無理やり「感動」を捏ね上げているのだが、この記事は「あほの子」が書いたとしか思えない。
朝日新聞
選手11人…なのに名前呼ばれず 女子部員、気づけば涙
4月7日午後のグラウンド。大網、上総、市原緑の連合チーム(千葉県)の11人が監督を囲むように並んでいた。(中略)大網の山崎南琉(なる)さん(3年)は名前を呼ばれることがなかった。唯一の女子部員。監督が話している間、目は赤くなっていた。(中略)「みんなと同じ練習をしているのに」。今年は最後の年。こみ上げた気持ちを抑えられなかった。
その試合後のメンバー発表で、山崎さんは泣いていた。


高校野球で、女子が試合に出られないのは、誰でも知っている常識だ。小中学校はともかく、高校になれば、男女の体格差は明らかになる。女子野球投手の最高速は120㎞/h代だ。スピード感も違えば、パワーも違う。
他の球技もそうだが、野球において、男女が別競技になるのは、極めて妥当だ。どんなに時代が進もうとも、これは変わらないだろう。水島新司の「野球狂の詩」はロマンではあるが、あくまでファンタジーだ。
男子に交じって女子も高校野球に出場させるべきだ、という意見は寡聞にして聞いたことがない。私は反対だ(グラウンドに出るとか、サポートをするとかは別の話だ)。

だから、女子野球を別に振興させようという話になるのであって、出られないのがわかっているのに男子硬式野球部に入って練習をする女子は、どうすることもできない。
千葉県にも女子野球チームはある。どういう事情があったのか知らないが、指導者は彼女に「女子野球チームに行ってはどうか」というしかなかったはずだ。

この記事が痛いのは「救いようもない」「解決のしようもない」ことを、他の高校野球ネタと同様「悲劇」「感動話」のように書いていることだ。
彼女は、誰も助けてやることはできない。今後野球を続けるなら、女子野球に転じる以外に道はない。

私は20年、30年前、女子野球をやりたくてもどこにもチームがなかった時代に、男子野球部で野球を続けた選手、元選手を何人か取材した。理不尽に耐えた彼女たちが、女子野球チームを創設し、指導者になり、その可能性を拡げてきた。
山崎南琉さんは、今後野球を続けたいなら、女子野球に身を転じるしかない。こんなどうしようもない記事を書くくらいなら、それを教えてやれよ。

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