スポニチ
◇第101回全国高等学校野球選手権 鹿児島大会2回戦 鹿児島商55―0鹿児島修学館(5回コールド)
1995年以来24年ぶりの夏の甲子園出場を狙う鹿児島商が初戦で県予選記録(94年1回戦出水中央54―0奄美、7回コールド)を更新し、55点を奪う快勝だ。
先発の有村凜投手(3年)は2本の本塁打を放つなど4安打8打点。「点差が開いてもみんなで気持ちを切らさないように戦えた」と話した。末増貞人監督(69)は「全力で全員で点を取りにいけていた」と振り返った。

スコア

55-0


これ、世界の野球の常識から言えばダメである。
力量差が明らかなチームの対戦では、強いほうのチームは、弱いチームにも野球を楽しませるために配慮をしなければならない。
投手は直球をストライクゾーンに投げ込む。打者は初球から打って出る。四球は選ばない、盗塁はしない。

こう書くと「手を抜くのか」と思う人も多いと思うが、そうではない。アマチュア野球である。高度な作戦を駆使する必要がない相手には、シンプルに投げる、打つで野球をすればよいのだ。

日本では「弱い相手にも手を抜かない」のが美徳だとされるが、それは「相手に試合をさせない」ことではない。

格闘技に例えればわかりやすい。柔道などで、五輪候補の強豪選手が白帯の選手と当たった時に、思う存分投げたりはしないだろう。ボクシングのチャンピオン級がグローブをはめたばかりの初心者をサンドバックにしたりはしないだろう。

この試合では1回途中から出た鹿児島修学館の2番手投手は232球投げたという。容赦しなかったのだ。四球もたくさん選んだだろうし、盗塁もしただろう。まさにサンドバックにしたのだ。

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高校野球ではこんなスコアもあった。1998年の青森県大会

122-0


この試合では東奥義塾は、86安打36四死球78盗塁を決めたという。そんなことをして何の意味があるのだろうか。
メディアは「大差がついても試合をあきらめなかった」書くのが常だが、とっくに諦めていたと思う。でも、棄権するわけにはいかないから不毛な試合を続けていただけだ。

日本の学生野球は、アジアの国際大会で、しばしばこの手の大勝をする。相手の指導者からは「お前たちは確かに強い。それはわかっている。しかしうちの投手をつぶさないでくれ、俺たちもこれからまだ試合があるのだから」と言われるという。日本は、国際大会では嫌われているともいわれる。

読者各位はこれをどう考えるだろうか。

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