昨日、テレビ東京系で「ウルトラハイパーハードボイルドグルメリポート」という番組が流れたのをご存知か。



これは、普段、日本のメディアが入らない最貧国やスラム、犯罪組織などにカメラが入り、そこで生活する人々がどんな食事をしているのかをつぶさにレポートする番組だ。
一昨年、初めて見て衝撃を受けたが、もうやらないのかと思ったら、昨日、2時間番組で復活した。

昨夜はケニアのごみ集積所で生活するスカベンジャーと呼ばれる人たちの生活を追いかけたレポートが強烈だった。ここで巡り合った少年はプラスチックのかけらを売って90円の賃金を得て米と豆を買い、アスベストがむき出しになるゴミの山で赤飯を焚いて食べるのだ。おそらくはすさまじい悪臭の中で。
ジョセフというその少年は、ディレクターが「幸せか?」と聞くと、「君に会えたから」と言うのだ。これは胸に迫った。そのほかの「やばい現場」も衝撃的だった。

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この番組が強烈なのは、私たちが見たくないと思って目をそらしているむきだしの「現実」を、目の前にハイビジョンの精細な画像で突きつけるからだ。
しかし、それは不快ではない。どんな境遇であれ「生きる」ということの根源的な「意味」そしてそのことの「美しさ」に気づかせてくれる。
さらに、「日本のメディアもまだ捨てたものではない」という思いも抱かせる。

これに比べれば、誠に卑近な話だが、同じ昨日の中日ー阪神戦の中継があった。解説は古田敦也と片岡篤史だった。近本の打席では、オールスターでのサイクル安打が流れた。アナは絶賛し、古田は無言だった。パの選手のアシストの映像も流れたが、誰も触れなかった。
もうこの話は「おわったこと」であり、誰も触れたくなかったのだ。
たとえ目の前で映像が流れようとも「見たくないものは見えなくなる」。今の日本ではよくあることだ。
この話、いくつかのメディアにも話したが、反応は鈍かった。触れたくない感じだった。
要するに、今から「やらせのサイクル安打」を取り上げるのは、これを肯定してきた他のメディアに対する攻撃になる。また、NPBや球団、ファンを敵に回すことになる。それを忌避したいということだろう。
どうでもいい「お前」騒動は、監督が火元だから安心して取り上げるが、メディアが火付け役になってシリアスな議論が拡がることには、しり込みしているのだ。

メディアでこれを取り上げたのは豊浦彰太郎さんだけ。Yahoo!のこの記事は「豊浦さんの個人的見解」だからOKなのだろう。豊浦さんの最近の活動は目を見張る。
「阪神・近本の作られたサイクル」とMLBの「花を持たせる」書かれざるルールとの違い

私がこの件について取り上げることができるのは、このブログだけのようだ。もう少し努力してみる。
しかし、このことは風化させてはいけないと思う。読者各位と意識を共有させていきたい。


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