いろいろショッキングな事件が多発している。その中では小さなニュースだが、これは相当応えた。

今季の大船渡の岩手県大会戦績

7月16日 2回戦
大船渡14-0遠野緑峰 5回コールド
佐々木2回0被安打2奪三振0与四球 自責点0
大和田3回0被安打5奪三振1与四球 自責点0

佐々木は19球で2回をパーフェクト。

7月18日 3回戦
大船渡10-0遠野緑峰 6回コールド
佐々木6回0被安打13奪三振1与四球 自責点0

佐々木は93球。

7月21日 4回戦
大船渡 4-2 盛岡四 延長12回
佐々木12回7被安打21奪三振3与四球 自責点2

佐々木は194球。修正

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佐々木は4月に骨端線についての検査を受けている。初めて言うが、偶然にも私はその場に居合わせた。その後、國保監督は「佐々木は骨がまだ柔らかいので、無理はさせない」と語っていた。

以後、佐々木は163km/hの速球を封印し、球数も抑え、佐々木を大事に使っていた。
こうした気配りは日本の高校野球では稀有のことだった。大船渡、國保監督はこのまま佐々木に無理をさせることなく岩手県大会を戦っていくのかと思った。そのために投手も揃えていた。

しかし昨日の試合は、その期待を大きく裏切るものだった。結局國保監督も、他の指導者と同様、甲子園のために佐々木にフルスロットルで192珠というレッドラインを大きく超える球数を投げさせたのだ。

まさに「甲子園という病」である。延長戦になり、引くに引けない状況となって佐々木を下ろすタイミングなかったのだろう。無理に降板させれば「どうして降ろしたんだ」という非難が待っている。それを恐れたということもあろう。
それまでの2試合は、たまたま力量差が空いていたから佐々木を温存することが出来た。しかし競り合いになれば、去年の金足農中泉監督と同じことをするのである。



ここからわかるのは、日本の高校野球は、勝利至上主義を自ら捨て去ることが出来ないということだ。それほどまでに病根は深い。球数制限をしなければどんな指導者も、怪我、故障の恐れがある状況まで投手を追い込んでしまうのだ。

大船渡は今日、準々決勝で久慈と当たる。
昨日、大船渡に敗退した盛岡四高は甲子園に一度出たことがあるが強豪というほどではない。今日の相手の久慈も甲子園は1度だけだが、一昨年には決勝戦に出ている。
こちらのほうが強いだろう。
この投球で壊れたかどうかはわからないが、192球を投げた佐々木を連投させるとすれば、それは野球界の至宝を一指導者、一高校の「栄誉」のために、費消することになると思う。

球数制限について記事を掲載している一般紙、スポーツ紙は佐々木の192球に関してはなんの批評もしていない。ダブルスタンダードだ。

今日、佐々木を休ませることが出来て、初めてまともな指導者と言えるのではないか。


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