昨日のN国改め「みんなの党」のブログを書いたが、「おれはDAZNとかスポーツ中継しか見ないから、NHKに受信料を払うのはもったいない」というコメントがあった。そういう人も結構いるのだと思う。

自分の好きなスポーツの中継があれば、他の情報はネットで拾えばいい。NHKなんか全然見なくても平気。そういう人多いのではないか。

私は商売柄、DAZNと契約している。J-Sportsは昔仕事をしたこともあって今も見ている。BSやCSでも野球中継も見ている。

日常的にこういうスポーツ中継を見て思うのは「こういう番組はリッチコンテンツではないな」ということだ。スポーツはそのままで魅力的なコンテンツだが、その伝え方、見せ方には一定のパターンが有る。臨場感ある中継は人を興奮させるが、一通り知ってしまうと、それ以上に深まるものではない。
なんとなれば、スポーツ中継を見るよりも、球場に行って試合を見るほうが遥かに臨場感もあるし、目や耳に入る情報量も多いのだ。
ある意味でスポーツ中継は「代用品」である。
こうしたスポーツ中継の世界にどっぷり浸っていると、何事かを知った気にはなるだろうが、発展性はない。同じことばっかり夢中になっているうちに視野が狭くなる。

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だから外に出て色んな体験もすべきだよ、ということだが、同時に、リッチコンテンツも見なさいよ、ということなのだ。
世の中には何年も取材をし練りに練った構成で供されるすごい番組もある。また、その道の泰斗や名人上手に密着したような番組もある。テレビを見るんなら、そういう重厚な番組も見るべきだと思う。

毎週毎週大量に作られるうすっぺらなワイドショーなどは論外だけど、テレビにもすごいコンテンツがたくさんあるのだ。で、その大部分がNHKの手になるものなのだ。なぜ、そういう番組を作ることができるか、それはスポンサーの意向に左右されず、受信料で作っているからだ。

今年で言えばNHKは「朝まで大人計画」という6時間10分の番組を放映している。松尾スズキから始まり、宮藤官九郎、星野源までの多士済々が、どのようにしてこの劇団に関わり、歩んできたか。私は夜ふかししてみてしまった。これはNHKでしか作れない。
野球で言っても昨日も言った「球辞苑」もそうだし、BSでよくやる選手に密着したドキュメントも本当にすごい。
そういう番組は、受信料を払ってでも見るべきだ。

「NHKの番組なんてつまらない」という人は、勘違いをしている。NHKがつまらないのではなく、あなたが「つまらない」のだ。

私は何もNHK賛歌を歌っているわけではない。NHKにも問題は多い。つまらない番組もないとは言わないが、なくてもいいとか、受信料は払いたくないとかいうのは、とんでもないと思っている。

狂信的な支持者が「みんなの党」に集結して、NHKが本当にぶっ壊れるとすれば、それは取り返しのつかない巨大な損失だと思う。


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