佐々木朗希が甲子園を断念したのが、昔のことのように思える。また夏の甲子園が始まった。メディアはなんの問題も存在しないかのように、猛暑酷暑のなかでの「部活」を礼賛している。


佐々木朗希を岩手県大会の決勝に出場させなかった判断について、さまざまな意見が出た中で、「監督がした決断に第三者が口を挟むべきではない」というのがあった。

落合博満
「周りがとやかく言うもんじゃない。監督が最善策で考えたこと。勝った、負けたで、いろんなものがあるけど、議論しちゃいけない」

小川淳司(ヤクルト監督、甲子園優勝投手)
「難しい判断。第三者が言うことじゃない」

朝日新聞
「賛否はあるだろうが、選手を守るための判断なら、第三者が口を挟むべきではないと思う」

小宮山洋子
賛否はあっても、第三者が口を挟むべきではない、「毎日一緒にいる指導者に任せてほしい」という現場の声に、一番共感するのかな、と思います。

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日本人は白黒はっきりつけるのを嫌がる。旗色旗幟鮮明にしたくない。だから「私はこの件については何も言わないほうがいいとは思うんですけどね」と、保険をかけているのだ。要するに「一応意見は言うけど、議論したいわけではないですよ」ということだ。
大人っぽいといえば言えるが、端的に言えば卑怯な言い方だと思う。
特に朝日新聞は何を考えているのだろう。新聞社が「第三者が口を挟むべきでない」と言い出せば、新聞はプレスリリースのオンパレードになってしまうと思うが(実質そうなりかけてるが)。

教育の現場で、しかも絶対的な権限を持つ野球部監督と選手の間で行われる決断で、どのようなことがおこなわれたかについて第三者の目でしっかりと見つめ、はっきりと意見を言うことは非常に大事だ。
大船渡の件とはかけ離れた事例だが、
市立尼崎高校のバレー部で、コーチが生徒を意識を失うまで殴打した件、校長、教頭や周囲の教員は、このことを知っていたが、全く声を上げなかった。おそらくこても
「コーチが最善策で考えたこと。第三者が言うことじゃない」 という判断が働いたのではないかと思う。

日本の国では、こういう感じでものごとを直視せず、事態を悪化させることがたくさんあるのだ。

基本的に野球界全体が、そういう体質である。NPB各球団は普及活動を展開しているが、他球団との連携には消極的だ。
「うちはやれることをやってる、他所様のことはしらない」
「高野連などアマチュア野球がやっていることとは連携しませんよ」
というスタンスだ。「第三者が介入すべきじゃない」という及び腰、鎖国体質が日本の野球をいつまで経っても旧弊なものにしている。

よその団体や組織であっても、気になることがあれば「お前のそのやり方はおかしい」とはっきり意見を言いあうのが健全だと思うが。

これからこう判断しよう。
「第三者が口を挟むべきではない」という人は、議論するのが怖いから、見て見ぬ振りをしている「おりこうさん」なのだと。


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