4試合見てきた。例年の通り内野特別自由席で、最上段の席に座る。朝7時台に背中に陽光を受けるが、以後は一切直射日光はない。浜風が通り、汗もかかない。これに限る。

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早朝の甲子園、阪神園芸の魔法使いがグラウンドに虹を出している。

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朝から強烈な日差しだ。米子東と智辯和歌山は途中まで好ゲームが続いた。米子東は体格で智辯和歌山に負けていない。投手の左腕森下は1回先頭の黒川を塁に出したが、素晴らしいけん制でアウト。実に機敏だ。打力は劣っても、守りで5回まで0-1。6回には同点に追いついた。このチームはバントをしない方針のようで、安打で出塁した走者を3回併殺で失っている。白いユニフォームが清々しい。

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6回に米子東の先発森下が降板、山内がマウンドに上がるが7回途中で山内は降板。山内はセンターに下がったがこの時足がつってベンチに戻った。
このタイミングで審判は両軍全選手をベンチに引き上げさせ、給水タイムをとった。これは初めて見た。意識は変わりつつあるのだ。

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試合は米子東が大量失点したが、途中まではいい試合だった。

4試合で完投は国学院久我山の高下と敦賀気比の笠島だけ。去年は市川を酷使しまくった明徳義塾は、3人の投手を使った。最後の新地はクローザーだそうな。あの醤油で煮しめたような馬淵史郎監督も節を曲げたようだ。

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端的に言えば、今の高校野球指導者は「無茶をしたら叩かれる」ことがわかっている。だから投手を複数抱えて、酷使をしないようになっている。また高校野球も健康面に配慮しつつある。しかし地方大会の実情を見れば実態は何も変わっていない。

それはいいことではあるがその背景には「今の高校野球、甲子園のスタイルを変えたくない」という気持ちが働いている。この程度でやり過ごそうとしている。小手先の対応で、今の高校野球への批判を何とかかわそうとしている。
鈴木大地長官も言及した通り、事態は、この程度でかわせるようなものではなくなっている。

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