2018年11月20日、ユニセフ(国連児童基金)と公益財団法人 日本ユニセフ協会は、スポーツと子どもの課題に特化したユニセフとして初めての文書、『子どもの権利とスポーツの原則』(Children’s Rights in Sport Principles)を発表した。




私はこの会合を取材した。

この原則は以下の10の項目からなっている。

スポーツ団体とスポーツに関わる教育機関、スポーツ指導者に期待されること
1.子どもの権利の尊重と推進にコミットする
2.スポーツを通じた子どものバランスのとれた成長に配慮する
3.子どもをスポーツに関係したリスクから保護する
4.子どもの健康を守る
5.子どもの権利を守るためのガバナンス体制を整備する
6.子どもに関わるおとなの理解とエンゲージメント(対話)を促進する

スポーツ団体等を支援する企業・組織に期待されること
7.スポーツ団体等への支援の意思決定において、子どもの権利を組み込む
8.支援先のスポーツ団体等に対して働きかけを行う

成人アスリートに期待されること
9.関係者への働きかけと対話を行う子どもの保護者に期待されること
10. スポーツを通じた子どもの健全な成長をサポートする


この会合には堺ビッグボーイズの瀬野竜之介代表がパネリストで参加し、DeNA筒香嘉智のビデオメッセージも流れた。

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この「子どもの権利とスポーツの原則」に、このほどアマ野球14団体が賛同し、記者会見を行った。出席したのは4団体3人。

 一般財団法人全日本野球協会
 公益財団法人日本野球連盟
 公益財団法人日本学生野球協会
 公益財団法人日本高等学校野球連盟
 公益財団法人日本リトルリーグ野球協会
 一般社団法人全日本少年硬式野球連盟(ボーイズ)
 公益財団法人全日本軟式野球連盟
 公益財団法人日本少年野球連盟(ヤング)
 一般財団法人日本リトルシニア中学硬式野球協会
 一般社団法人日本ポニーベースボール協会
 九州硬式少年野球連盟(フレッシュ・)
 一般財団法人日本中学生野球連盟
 一般社団法人全日本女子野球連盟


口先だけで「そら子供の健康は大事やがな、ほんまほんま」というだけでは、何の意味もない。
特に高野連は、いつまで「投げ放題」を続けるのか。

2.スポーツを通じた子どものバランスのとれた成長に配慮する
3.子どもをスポーツに関係したリスクから保護する
4.子どもの健康を守る


は、どのようにして実現するのか。具体的な回答を「有識者会議」を通じて発表すべきである。
そして能天気な残酷ショーを大幅に改めるべきである。「聖地甲子園」とか「高校野球100年の伝統」みたいな空疎な惹句を引っ込めてでも改革すべきである。

その決意表明でなければ何の意味もない。


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