毎年そうだが、今年の甲子園も「美談」がたくさん生まれている。


(昨年の事例を出してしまった。お詫びして削除する)

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8月11日明石商業×花咲徳栄7回の花咲徳栄の菅原謙伸、内角スライダーが左肩に当たったが、審判に対して「自分がしっかり避けきれなかった」と死球ではないと申告。審判がこれを認めたあとに本塁打。

正直に申告したのが偉い、と評判になっている。審判がアウトの手を上げてもセーフのジェスチャーをする一塁コーチャーや、サイン盗みをする選手などに比べれば素晴らしいが、それほど持ち上げる類ものではない。あたりまえのことだ。桑田真澄さんが「なぜ高校球児は、自分が不利になることでも自己申告しないのか」といったことがある。それにこの選手は「打ちたかった」のでもあろう。
良い話ではあるが「勝利至上主義べったりの今の高校野球では珍しい」というレベルだろう。

8月17日 星稜×智辯和歌山 11回、足がつった星稜、奥川恭伸が治療に入ると智弁和歌山の黒川主将から星稜の内山を通じて熱中症対策の錠剤が届けられる。

これ、一般的に言えばドーピングになる可能性がある。プロ野球であれば、連盟に届け出ていない薬物を摂取することは許されない。高校野球にその規定はないようだが、試合中、不用意に得体のしれない薬剤を受け取るのは普通、考えられない。昭和中期と言うか、牧歌的と言うか、高校野球が「今どきのスポーツではない」ことを象徴している。

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