これは重要なニュースだ。
【重要】熱中症予防対策における試合実施の判断について

世田谷区軟式野球連盟では、昨年度より7月、8月は暑さ指数(WBGT値)が31度 以上(気温31℃とは異なる)になることが予想される場合は、原則として試合を中止する対策を行ってきた。

今年はさらに一歩進めて、
熱中症予防対策として、8月は試合を開催しない。
ことも決めた。

暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れて算出される。
東京都の場合、WBGTが30度を超すと熱中症患者発生率は100万人当たり4人/日と、29度に比べて倍増する。緑地帯が少なく、エアコンの室外機が多い都会では、熱中症になる危険性が高い。

環境省ではWBGTが28度以上31度未満で「すべての生活活動で(熱中症が)おこる危険性」があるとし、31℃になると「運動は原則中止」であり、「特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合には中止すべき」との指針を出している。
世田谷区軟式野球連盟の判断は極めてまともだといえよう。

IMG_7813


JFAは今年3月にWBGTが31度(気温だと、おおよそ35度前後)を超えることが想定される場合は、基本的に「試合を中止または延期する」とした。
もしこの状況下で試合をする場合は、「屋根のない人工芝ピッチは原則として使用しない。会場に医師、看護師、BLS(一次救命処置)資格保持者のいずれかを常駐させる。クーラーがあるロッカールーム、医務室が設備された施設で試合を行う」といった要件を満たさなければならない、とした。

何度も引き合いに出すが、甲子園は連日、WBGTが31度をはるかに越している。すでに選手や審判の中には熱中症の症状が続出し、主審の交代なども起こっているが、それでも「中止すべきだ」という論調は絶対に起こらない。

地球温暖化によって、東京都の8月の最高気温の平均値はここ半世紀で3.1度上がっている(31.4度→34.5度)。
「今の子供は弱くなった。わしらの頃は炎天下でも元気に走り回っていたものだ」という年寄りの言葉は残念ながらたわごとのたぐいである。

幸いにも暑さのピークは昨日だったようで、準決勝、決勝はWBGTが30度前後の環境で行われることになろう。
しかし、真夏の日中の甲子園は年々、スポーツが環境ではなくなっている。おそらくグラウンドで死者が出ない限り、やり続けるだろうが、主催者はいい加減に冷静になってこのことを考えるべきだと思う。

IMG_8337


私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください!

好評発売中!