大船渡、國保監督は2010年、米独立リーグのゴールデンベースボールリーグ南地区、ティファナ・シマロンズで外野手としてプレーした。成績は59打数13安打2本塁打7打点、打率.254だった。

この年のシマロンズにはオルバー・モレノなど3人の元メジャーリーガーがいた。

國保監督が佐々木朗希を決勝戦で投げさせなかったことについて「彼はアメリカで野球をしていたから」という人が結構いる。見識の高いはずの野球評論家にもそういう人がいる。
平たく言えば「國保はアメリカ野球にかぶれたから、人と違うことをするのだ」ということになろう。

日本の野球界には「アメリカ野球」を毛嫌いする人が結構いるのだ。
今日もテレビに出ていたが元開星監督の野々村直通さんも
「アメリカは何でもデータデータというが、日本とは違う」
と言っていた。また
「なんでもアメリカの真似をすればいいってもんじゃない。日本には日本のやり方がある」
という人もいる。

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こういう人のほとんどが「アメリカのやり方」なるものについては、ほとんど知らない。しかし「俺たちではなく、アメリカの言うことを聞く裏切り者」的な嫌悪感があってそういっているのだ。

実際の問題として「野球のマネジメント」や「技術論」「医療」など、ほとんどすべての分野で、日本はアメリカの「周回遅れ」になっている。そもそも日本の指導者の中には語学の問題を別にしても「アメリカ野球が何をしているか」を理解できない人も多い。ただ漠然と「あっちの方がすごい」ことは感じていて、だから嫉妬もするし、バッシングするのだろう。日本野球界の要人は「ケツの穴が小さい」のだ。

これは、多くの日本人の習性だ。太平洋戦争中に、日本では英語を「敵性言語」として禁止し、アメリカの文物が日本に入ってこないようにした。お上も奨励したが、それを熱心に推進したのは民間のおじさん、おばさんである。野球でストライクを「よし」アウトを「だめ」にし、スタルヒンが「須田博」に改名するなど、愚かなことをした。要するに、日本人は「不都合なものから目をそらす」習性があるのだ。
対照的にアメリカでは太平洋戦争中「日本研究」のニーズが高まった。コロンビア大学の日本語研修者だったドナルド・キーンは戦争がはじまると海軍日本語学校に入学し、日本語、日本文化の専門家として活躍するのだ。

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「不都合なものから目をそらす」日本人の習性は、「報道の不自由展」の反響などを見ても、最近強くなっていると思う。要するに自信喪失し不安を抱く人が多くなったから「嫌なものを見たくない」と強く思うようになったのだ。

心配しなくとも「アメリカ野球が日本野球を乗っ取る」ような時代は来ない。日本野球は、アメリカが乗っ取って仕立て直そうにも、レベルが低すぎて間尺に合わないからだ。

このような状況で、日本野球は「愚かな野球国粋主義」の蔓延によって、衰退していくものと思われる。


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