NewsWeekの冷泉彰彦さんのコラムは欠かさず読んでいる。ニュートラルでわかりやすい解説をする。「ですが」という口調もなかなか味がある。
日本にはびこるブラック校則、その原因と対策を考える

冷泉さんは今もはびこる「ブラック校則」は、そもそもそのこと自体が人権侵害であることに加え、18歳選挙権が確立した中で、
「ルールへの従属を強制する。つまり主権者教育ではなく、被支配者へと子供を教育する」ことになると指摘する。

これによって子供が、上の世代や社会への不信感を抱いて「どうせ、そんな社会だし、変わらないだろう」と思うことの深刻さを指摘する。
残念ながら、今の日本人はすでにそうなっている。年寄り連中と若い世代の間には断層ができている。
張本勲とダルビッシュ有の論争など、その典型だ。

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さらに冷泉氏は、「ブラック校則」が残っている原因として、
一つは社会の、特に高齢世代の余計な干渉だ、と指摘する。
日本社会は閉塞感が漂っている。そして若い世代の元気がないが、それは高齢者を核とする今の社会の「同調圧」が強いからだと思う。今の老人世代は戦争を知らない。高度経済成長期にサラリーマンになり、会社に忠誠を誓ってやってきた。全体主義的な性格が強い人が多い。
これだけ世の中が多様化し、大変な時代になっているのに「俺たちの時代はこうだった」という古い価値観を若い世代に押し付ける。率直に言って、私より上の世代と、若者を比べれば、人間の出来は間違いなく若い世代の方が上だ。
高齢者はそれが気に入らなくてマウンティングをするのだ。
世の中にポジティブにコミットメントできないのなら、「自分たちの時代は終わった」と悟ってさっさと死んでいけばいいと思うが、厄介なことに超高齢化社会である。じじばばのほうが、元気で金も持っているのだ。

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もう一つは、モンペのクレームだという。これから学校を守るのはかなり難しい。

だから、冷泉氏は「ルール化すべきだ」という。この話「球数制限」の話によく似ている。

今の野球界の諸問題も「ブラック校則」みたいなものだということもできよう。


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