昨日まで釜山にいて、機帳のU18会場では、日本戦以外の試合も覗いたが、応援席で国旗を掲げてた人がいたのは管見の限りでは日本だけだった。

日本戦を観戦した日本人の大部分は、現地駐在の会社員や、店舗に勤めている人だった。
何人かと話をしたが、機帳に来るのは初めてという人が多かった。2016年にできた施設なので、地元にもそれほど知られていなかった。
現地の人は「釜山でも繁華街の裏町に行けば、議論をふっかけてくる人がいるので危ないですよ」といった。しかし、それ以外のところは安全で
「韓国人とは、お互い大変なことになったね、と話していますよ」とのことだった。

政府の方針はともかく、現地に住んでいる民間人が熱くなる必要はない。一触即発の状況だから、なおさら慎重に行こう、というところだろう。

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前にも言ったが、日本チームが韓国入りする際に日の丸のシャツをつけずに、白シャツを着用したのは「取り越し苦労」ではあったが、適切だったと思う。日の丸シャツでも99%大丈夫だったかも知れないが、白シャツならば残り1%のリスクも消すことができるのだ。

30日の開幕戦では、大きな日の丸を掲げた男性がいた。31日の試合ではいなかったが、1日の試合では外野席に日の丸を掲げた人がいた。私は彼らの横にいたが、現地在住の日本人のようだった。
しかしそれほど熱心な人ではなく、野球も知らないようで、国歌演奏のときに起立しなかった。
試合が始まっても、スマホをいじって試合は見ていなかった。日の丸を掲げてみたかっただけなのだろう。
旭日旗を持ってこないのは、韓国在住の日本人では常識になっているのだろう。旭日旗を目の敵にする韓国人は愚かだと思うが、スポーツにことさら争点を持ち込むのは、もっと愚かだ。

当たり前の話だが、オープニングでは日の丸がグランドで掲げられ、バックスクリーンにも日の丸がはためいていた。オフィシャルでは、国家の権威は当たり前に守られていた。それ以上のことは何も必要ないだろう。

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スポーツの国際大会は、確かにナショナリズムの発揚の場ではある。しかし、それが第一ではない。スポーツを代理戦争だという考えは、前世紀の遺物と言ってもいいだろう
アスリートは自分のためにプレーしているのであって、国家は個人よりも優先されるわけではない。
もちろん、自国の選手を応援するのは、自然な感情ではあるが、自分が競技をしているのでもないのに、露骨に勝利をひけらかし、他の国の人々に自慢するのは、低レベルのスポーツ観戦者だ。

まずは国を超えたアスリートの活躍に感嘆し、正当に評価する前提があって、自国の選手が勝てばなお良いというバランスが必要だろう。

国際大会は楽しい。それは、肌の色や顔つき、言葉の違う人々が同じスポーツを通じて、連帯していることを実感できるからだ。
それは観客の立場から見ても、胸が温かくなる風景なのだ。「何が何でも世界一」みたいな偏狭な価値観は世界から笑われる。

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「宇佐美式勝利打点」を調べてみました・2019|8月25日まで

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