一旦東京に戻って会合に出てから再び韓国に。韓国への飛行機の値段が安いので、このほうが得なのだ。これからKBOの試合を見る。
釜山では、社稷でロッテーサムソン戦を見る。KTXの釜山駅から地下鉄を乗り継いで40分ほど。
ゆったりとした美しい球場だ。最近思うが、内野に芝生がある方が球場全体が明るくなって、映える。日本の土の内野の球場は表情が暗い。

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日本なら夕方ともなれば、球場付近はユニフォームを着たファンでいっぱいになるのだが、人はパラパラだ。チケット売り場で内野席(13000ウォン)を買って入ってもガラガラだ。昭和のパ・リーグの試合を思い出した。後で調べると3500人だった。

売店でトッポギを買う。大好物だ。おばちゃんの盛りも良い。ビールは球場内のセブンイレブンで買う。アルミ缶のまま持ち込みができる。残念ながらぬるい。トッポギはどこで食べても同じ味である。

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ビールの売り子はいるが、ビニール袋に入れたカップに入ったビールを売っている。ちょっと買う気がしない。日本のビールの売り子のビアタンクは東京ドームで開発されたが、韓国には入っていないのか。こちらの人はビールの温度は気にしないのだろうか。ただ価格は4000ウォンと安い。

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こんなにガラガラなんだからどこでもいいだろうと思って、上の方の席でトッポギでビールを飲んでいたら、家族連れらしいおじさんがやってきて
「チケットを見せてくれ」という。韓国語は全く出来ないから、しどろもどろしていると私のビールを手にとって「ついてこい」という素振りをした。
トッポギとバッグをもって、階段を降りる。知り合いになんか話している。
「この日本のおっさんが、席がわからないようなので、連れて行ってやるんだ」みたいなところか。
「ここだ!」と席を指し示す。座ろうとすると「下が濡れているからカバンを気をつけな!」みたいなことを言う(おそらく)。極めて親切。

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試合が始まる。お客が不入りなのはロッテが最下位だからだ。
確かにロッテ打線は粘りがない。サムソンは4点をリードした5回にパク・ケボムの満塁ホームランが出る。

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KBO独特の派手な応援も、人が少ないのであまり盛り上がらない。DJやチアガールも球団職員だ。

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「すごいですね、何ですか」後ろのあんちゃんが私のスコアブックを覗き込んで聞いてくる。
日本にいたことがあるという34歳だ。彼は年間パスを持ってここに通っているが、今年は全然だめで、監督もかわったという。そう話しながらも、味方がエラーすると「ウオ!」と吠える。

「ロッテには李大浩がいるよね」と聞くと、
「李大浩はずっと二軍です」とのことだった。

ロッテは失策も多い。無策という感じがする。

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7回になると三塁側はレジ袋を頭に乗せて応援歌を歌う。これ、数年前に話題になったが、まだやっているわけだ。

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8回には「釜山港へ帰れ」の大合唱。これ、いい歌だなと改めて思う。あんちゃんに「チョー・ヨンピルだね?」というとちょっと驚いて「あなたは在日ですか?」と聞く。「いや、日本でもすごく有名、僕も好きです」というと、鼻の穴を膨らませ誇らしそうにした。韓国は長幼の序に厳しいから、年長者には丁寧だ。

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ロッテは0-8で惨敗したが、のんびりと野球を堪能できた。日韓がどうの、という話は全然なしである。

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「宇佐美式勝利打点」を調べてみました・2019|8月25日まで

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