スポニチ
ソフトバンクの私設応援団「九州鷹狂会」は7日、前日6日の「ソフトバンク―ロッテ」戦(ヤフオク)で、5、6回と2イニング連続で平凡なフライを落球したロッテのレオネス・マーティン外野手(31)に対して“不適切なコール”をしたことを公式サイトで謝罪した。球団から厳重注意を受け、ロッテ応援団に謝罪したことも明かした。

九州鷹狂会が「いいぞ、いいぞ、マーティン!」「センター返し、ホークス!」とコールする動画がインターネット上にアップされ、批判の声が上がっていた。

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また、こういう記事もあった。

アエラ
東京ドームで広島の長野久義外野手にヤジを浴びせ続けた男性客の動画が拡散され、大きな反響を呼んでいる。
「いや、どうせ打てないでしょ。2割だから」「みんな拡散しろ拡散しろ。長野、2割だってよ」「悔しかったら打ってみろよ。打てねえんだろ、おまえもう」


野球場には、いつの時代も汚いヤジや、中傷の声は聞かれたものだ。しかしSNSの時代になって、そうした発言はみんな拾われるようになった。そして世間の非難を受けるようになった。

昔の南海ホークスのファンは、選手が思わず吹き出すようなヤジを当意即妙で投げかけていた。その末裔がこうなるとは、世も末だ。バカ騒ぎばかりしているうちに、頭がおかしくなったのではないか。

巨人ファンのおっさんは酒でも飲んでいたのかもしれないが、家庭でも職場でも嫌われていることだろう。
※事実誤認があったようなので、この部分は削除する。広島ファンだったとのこと。すいませんでした

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こうした客は、ホークスファン、巨人ファンかもしれないが、野球ファンではない。
まともなファンは、「野球が好き」「野球選手が好き」「野球を見るのが好き」という前提があって、そのうえで「チームが好き」「選手が好き」なのだ。チームに勝ってほしいと思うし、好きな選手は活躍してほしいと思うが、そうでなかったとしても、悲嘆にくれたりはしない。
優勝チームでも年間に60前後は負ける。打者は6割以上の打席で凡退するのだ。いちいち落胆していては、体がもたない。ひいきが負けること、失敗することを容認する前提で野球ファンは試合を見ているのだ。言い換えれば、相手チームやライバル選手に対しても、容認し、それなりにリスペクトするのが、野球ファンというものだ。

九州鷹狂会の面々は「勝利が一番大事」と本気で思っているのだろう。だから、実力ではなく敵失で勝利を拾っても、心の底からうれしかったのだろう。さもしい根性だ。これがユーモアだと思っていたとすれば、知能レベルを疑う。もちろん全員ではないだろうが、そういう情けない輩がいたことは、深刻に受け止めるべきだ。ロッテだけでなく、ホークスの選手にも失礼だ。

長野はこのヤジで、選手生活晩年の悲哀を感じただろう。球場には野球を知らないバカも舞い込んでくるのだ。長野には頑張ってほしいと思う。

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プロ野球の観客動員は今季、おそらく2600万人を超す。そんな中にはこういう輩も交じってくる。大事なのは、こうした心ない言葉を一つ一つ駆逐していくことだろう。

「宇佐美式勝利打点」を調べてみました・2019|8月25日まで

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