2013年にU18ワールドカップが9月開催になって、日本の高校生が出場できるようになってから、この大会とあいだの年のアジア大会は「甲子園の続き」のようになっている。日本のメディアはビジネスチャンス到来とばかりに「絶対に負けられない」的な報道をしている。
これ、殺生な話だと思う。
2年半、それこそすべてを犠牲にして野球ばっかりやってきた高校3年生たちは、甲子園のトーナメントが終われば、ようやく開放され、受験勉強や自由な時間を与えられる。
しかし、U18ができてからトップクラスの選手は、なおも1ヶ月近く「絶対に負けられない」境遇に置かれるのだ。

慣れない海外遠征で、しかもリーグ戦、木製バット、球数制限。これらも「勉強」「研修」と捉えるならば経験値を高める有意義なものになるが、引率しているのは「甲子園頭」の指導者であり「勝つこと」以外は何も考えていない。しかも勉強不足で、国際大会の戦い方も知らない。

選手はすでに疲れている上に、今度は日の丸のプレッシャーまで背負わされる。
メディアは新しいコンテンツが出来て大喜びかも知れないが、高校生の身にもなってやるべきだ。

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この大会、高校球児たちに新たな経験をさせる「研修」と捉えれば、大きな収穫があったはずだ。優勝した台湾を始め、韓国、アメリカ、カナダ、オーストラリアなど、木製バット、低反発バットで球数制限をすでに導入している国が、どんな風に戦っているのか?練習方法は?体の手入れはどうしているのか、そういうあたりの情報交換をするなどすれば、本当に良い経験になったはずだ。

しかし、侍ジャパンは野球をする以外は一歩も外には出なかったという。ホテルは他国のチームも一緒だったようだが、交流会は行われたのだろうか?
食事に苦しんだと言うが、韓国にはおいしい食事をするために、日本からわざわざ旅行する人がたくさんいるのだ。彼らは緊張で食べ物が喉を通らなかったのではないか。

端的に言えば、他の国が「研修旅行」でやってきている中で、日本だけは「殴り込み」みたいなメンタルだったのだろう。

日本が早々に世界一になる必要はまったくないと思うが、せめて「国際大会の意義」をちゃんと理解した指導者を選び、それを主眼にしたマネジメントをしないと、日本は世界の物笑いの種になり続けるだろう。

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「宇佐美式勝利打点」を調べてみました・2019|8月25日まで

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