毎年2月に行われている石垣島でのロッテーLamigoの「アジアゲートウェーシリーズ」の告知が遅れていたので、なぜかなと思っていたのだ。

スポニチ
楽天が台湾プロ野球の人気球団である「ラミゴモンキーズ」を買収することが17日、分かった。近日中にも合意に達し、正式に発表される見込みだ。これまで以上に台湾球界とのパイプが太くなるだけに球団にとっても大きな朗報といえる。

LamigoはCPBL4球団の中でも人気、実力ともに1番の球団。昨年まで王柏融がいたことでも知られる。ただCPBLとは折り合いが悪く、2017年のWBCには代表選手を送り込まなかった。親会社のLa Newグループが撤退を表明していたが、楽天が手を上げたわけだ。

これは大きなニュースだ。NPBの老舗球団が「なにもしたくない」体制を頑なに守っている間に、楽天は思い切った手を打った。

この買収はいくつもの意味がある。

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まず、台湾の優秀な選手をLamigo経由で獲得する道が拓ける。陽岱鋼を始め、台湾出身の選手はNPBにたくさんいるが、Lamigoで好成績を上げればNPBでプレーする道が拓けるとなれば、台湾の好素材はLamigoに集まるだろう。

次に、台湾市場でのスポーツビジネスの可能性が拓ける。今、パ・リーグTVは、台湾でも放映しているが、Lamigoと楽天がグループになることで、台湾での楽天人気が高まる可能性がある。今の台湾では日本ハムとソフトバンクの人気が高いが、楽天がこれに取って代わることも考えられるだろう。グッズなどの売上も期待できる。

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さらに、キャンプ地としても温暖な台湾は理想的だ。楽天は創設以来、沖縄の久米島でメインキャンプを張ってきたが、対戦相手に苦労する上に、施設も良いとは言えなかった。Lamigoの本拠地は、台湾の空の玄関口、桃園にある。球場も新しい。私はマニー・ラミレスが台湾に来た2013年以来、毎年この球場に行っている。サブグラウンドや室内練習場はないが、これらを整備すればキャンプ場としても理想的だ。
CPBL3球団やKBOなど、練習相手にも事欠かない。

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私はNPBの球界再編は不可避だと思っているが、こういうかたちでCPBLを巻き込んでもよいのではないかと思う。
この買収は素晴らしいと思う。


ルーキー最多安打レース・2019

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