ダルビッシュと前後するが、昨日の黒田博樹の好投も記録しておきたい。
ホルヘ・ポサダの引退セレモニーがあった、ヤンキースタジアムのオープニングゲーム。しかし黒田にとっては、それどころではない心境だっただろう。
hiroki-Kuroda20120413




プホルズが3番に座り、モラレスが復帰し、戦力が大幅増強されたロスアンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム=LAA。

黒田はプホルズを苦手にしていない。過去18打数4安打1本塁打5三振。むしろ、LAAのスモールベースボールが脅威だった。

立ち上がりは決してよくない。アイバーの安打のあと、今季初スタメンのアブレイユがエンドラン、これは失敗するが盗塁。プホルズ、モラエスとの勝負に集中したい黒田を揺さぶってくる。
プホルズ、モラエスともに粘られたが無失点。

この裏に味方に3点が入る。

2回もトロンボを歩かせるが併殺で三者凡退。この日は、スプリッター(フォーク)の落ちが悪くて決め手にならない。その上にきわどいシンカーをストライクに取ってくれない。調子に乗れなかった。

3回には2死からアイバーがバント安打。しかしアブレイユをフライに打ち取る。
黒田の好不調のバロメーターは、ゴロでいくつアウトを取るか。3回までにわずか一つ。必ずしも調子が良いとは言えなかった。

4回、プホルズにセンター前に運ばれるが、トロンボにゴロを打たせて併殺。

5回、四球と安打の走者を背負うが、曲者アイバーを落ち着いてゴロで仕留める。

このころから調子が上がってきた。

6~8回まで9つのアウトのうち5つが内野ゴロ、2つが三振。相手の攻撃も淡白になり、危なげなかった。
9回アブレイユのぼてぼてのゴロが安打になったところで降板。109球という球数で判断されたのだろうが、2008年以来3度目のシャットアウトの好機だっただけに惜しまれる。

前回の登板との最大の違いは、2ストライクを取ってからの勝ち味の早さ。微妙なところを衝くのではなく、はっきり勝負に出ていた。その復元力が素晴らしい。

黒田博樹はNYYの2番目の投手としての信頼を保った。

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