NHK
東京オリンピックのマラソンと競歩について、IOC=国際オリンピック委員会は16日、猛暑の対策として会場を札幌に移すことを検討していると発表しました。
IOCはドーハでの世界陸上のマラソン、競歩が、深夜に行われたにもかかわらず、棄権者が続出したことを懸念したのだろう。

この話は、五輪スポーツで選手の権利がいかに軽んじられているかを象徴している。

前の東京五輪はちょうど今の時分、10月に行われたが、最近の五輪は8月開催が前提になっている。
東京五輪で言えばIOCは、7月15日から8月31日までの間に開催することを求め、東京は7月24日から8月9日を開催期間とした。
これは最大の放映権支払い国、アメリカで8月が、北米4大スポーツなどのスポーツイベントがない時期だからだ。アメリカでの視聴率が見込めるこの時期に、オリンピックの開催時期が固定されているのだ。

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酷暑が続く日本は、この時点で立候補を見送るべきだったが、JOCはこの期間の日本を「温暖で競技に最適」とプレゼンテーションしていた。

東京五輪開催が決まった頃から、真夏の東京は最高気温が40度に迫る酷暑となった。JOCはこの時点でマラソンなど屋外競技を、北海道など寒冷地で開催することも考えるべきだったと思うが、開催時間を早めるなど、小手先の政策で乗り切ろうとしていた。

マラソンに特定していえば、日本の8月がマラソンには適していないことは、五輪代表を決める「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」に出るための選考レースが設定された時期と場所を見ればわかる。

2017年
 8月北海道マラソン(男女)
 11月さいたま国際マラソ(女子)
 12月福岡国際マラソン(男子)
2018年
 1月大阪国際女子マラソン(女子)
 2月別府大分毎日マラソン(男子)
 2月東京マラソン(男子)
 3月びわ湖毎日マラソン(男子)
 3月名古屋ウィメンズマラソン(女子)


そしてMGC本番は9月15日に行われた。

さらにMGCファイナルチャレンジも、今年から来年にかけて。つまり秋から春のレースに設定されている。

そもそも8月の東京で行われるマラソンなど、今時あり得ない。

すでにチケットは売ってしまっているし、環境整備も進んでいるだろうが、JOCは「何が一番大事なのか」を考えて、IOCの方針を受け入れるべきだろう。

真夏の昼間に行われる野球競技もすべてナイターにすべきだ。高校球児でもあるまいし、プロ野球選手に「残酷ショー」を体験させるメリットは何もない。


ルーキー最多安打レース・2019

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