NHK
プロ野球で、今シーズン最も活躍した、先発完投型のピッチャーに贈られる「沢村賞」の選考委員会が開かれ、ことしは、19年ぶりに受賞の該当者がありませんでした。
堀内委員長は「山口投手も有原投手も頑張ってくれたが、沢村賞のレベルを落としたくなかった。野球が変わってきていて、完投しにくくなっているが、沢村さんの名前に傷を付けるわけにはいかない。なんとか完投が多くなることが願いだ」と話していました。

堀内のコメントは全くの時代錯誤だ。

今季の規定投球回数以上の投手の沢村賞基準該当項目。※は該当する個数。

Sawamuea Award


今季は、基準の7項目のうち4項目に該当した巨人の山口と日ハム有原が有力と思われていた。

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今季、投手の成績が落ちたのは「投手が頑張らなかった」わけではない。NPBの投打のバランスが変化する中で、相対的に先発投手の数字が落ちただけだ。

なぜ、彼らの中から沢村賞を選考することが「沢村さんの名前に傷を付ける」ことになるのか理解できない。80年も前の投手の基準で、今の投手を測るのはナンセンスだ。
「なんとか完投が多くなることが願いだ」そんな時代はもうこない。

投手の価値観がどんどん変わっているのに、投手最高の栄誉を「昭和オヤジの感覚」で決めることに問題がある。

これが基準になるなら、沢村賞は昨年の菅野智之のように、飛び抜けた投手が現れない限り、受賞できないことになる。

沢村賞はMLBのサイヤング賞よりも先に創設された。
その意義は大きいが、サイヤング賞は救援投手も対象になっているし、両リーグで1人ずつ選出される。実質的に「投手のMVP」になっている。
昨年はナで10勝のヤコブ・デグロムが選ばれて話題になったが、だれも「サイ・ヤングの名前に傷がついた」とは言わなかった。選考基準もどんどんアップデートしている。

古い頭の人が古い基準で今の投手を評価することに何の意味もない。
「今の投手はだめになったね」は、今の野球が理解できない年寄りの戯言である。
もっと努力すべきは投手ではなく、選考委員の方だろう。



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