昨日の決勝戦の視聴率も20%近くになるだろう。イングランドと南アフリカ、どちらも日本からはるかに遠い国だ。この対戦が、あまたある日本の番組を蹴散らしたのだ。

今回のラグビーワールドカップの最大の特徴は「日本戦だけが注目されたわけではない」ということだ。
他の国同士の対戦も大いに注目された。大会全体ではチケットの99%が売れて、180万人もの動員があったという。放映権料も含めれば、日本ラグビーには莫大な収益が流れ込んだはずだ。

2002年のサッカーワールドカップも盛り上がった。韓国ラウンドは空席が目立ったが、日本ラウンドのチケットはほぼ完売した。このあたり「ブームに乗りやすい日本」という感じもあるが、この時のサッカーと今回のラグビーで大きく異なるのは、競技そのものに大きな注目が集まったことだ。

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サッカーはすでに2002年の時点でJリーグもあり、一定の認知があった。しかしラグビーの認知度ははるかに低かった。だから、多くの人が乾いた砂に水がしみ込むようにラグビーの知識を受け入れたのだ。

端的に言えば人々は「日本頑張れ」だけでなく「ラグビーって面白い」という思いで、試合を見ていたのだ。

私は一時期、ラグビーを見ていたが、当時と比べてはっきり違うのは「映像」だ。神戸製鋼の平尾や林、大八木が活躍していたころは、スクラムもモールもラックも「くんずほぐれつ」という印象だった。ごちゃごちゃしているうちに平尾が回り込んでトライを奪うという印象だった。
しかし今のワールドカップは、すさまじい迫力の大男ががっちりと体を組み合わせて押し合いをする様子や、ラインアウトでリフティングする選手の力こぶなどが、鮮明な映像で伝わってくる。
これが本当に新鮮だった。

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ラグビーのような密集戦のあるスポーツは、ハイビジョン以上の高精細画像によって、その魅力が全く違う角度から見えるようになったのだ。ボールゲームではなく格闘技のような部分がクローズアップされたのだ。

先日NHKの論説委員の人と立ち話をする機会があったので、それを話すと「おお!」みたいな反応をされたが、ラグビーは画像技術の進化を最大限に利用することができたのではないか。

野球は長期間、人気スポーツだったために、野球中継は既視感たっぷりだ。目を見張るような映像にはとんとお目にかからない。「またやってる」と私たちでさえも思う。
地上波テレビに新しいことを望むのは無理だろうが、ネット配信などでは、今までになりすごい映像を見せて、新たな魅力を掘り起こす必要もあるのではないか。


1964年金田正一、全登板成績【スワローズ最後の年、最後の20勝到達】

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