中日スポーツ
中日のジョエリー・ロドリゲス投手(28)の退団が29日、決定的となった。加藤宏幸球団代表は同日、30日が提出期限となる保留者名簿から外すと明かした。ロドリゲスは2日に自由契約選手として公示され、FAとなる。
日刊スポーツ
阪神が残留交渉を続けているピアース・ジョンソン投手(28)、ラファエル・ドリス投手(31)の2投手を保留者名簿から外すことが29日、分かった。


巨人の大塚副代表が両投手がメジャーに行くとリークしたのは、この球団らしい品のなさだが、FA戦線で負け続けて焦っていることもあっただろう。

もともとNPBの投手のレベルが高いことは、MLBも承知している。NPBの先発投手は、MLBでもそこそこ務まることは、すでに証明済みだった。
またマイク・マイコラスが巨人からMLBに帰って、1年目にエースの働きをしたことも、大きかっただろう。

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MLBでくすぶっていた投手が、NPBで活躍するのは、打線が違うことが大きいが、投手コーチが外国人投手のフォームなどのチェックを丁寧にやって再教育することもことも大きいだろう。MLBは基本的に「捨て育ち」だから、自分でやるしかないのだ。
その上に、メジャーでは十分に与えられなかった登板機会も与えられる。ここで再生した投手は、メジャーでも通用する可能性が高いのだ。

そういう形でMLBから声がかかれば、NPB球団はお手上げである。年俸では絶対に勝てないし、文化的にも彼らが元居た国なのだ。
身もふたもない言い方をすれば、外国人選手は「できればアメリカで野球がしたいが、させてもらえないので日本に来た」わけなのだ。

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これからも人材の逆流出は続くだろう。これを防ぐには複数年契約にするなどの方法が考えられるが、それ以上に「外国人枠」の撤廃が現実味を帯びるのではないか。スポット的に多くの外国人選手を使うようにすべきではないか。
もっと人材の流動性を高めないと、外国人選手の活用は難しくなるのではないか。


榎本喜八 安打あれこれ

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