何事によらず評価は毀誉褒貶する。平石監督退任、嶋基宏退団と理不尽な人事で一時は不信感を集めていた石井GMの楽天だが、今ではストーブリーグの主役だ。

相手がロッテというのも素晴らしい。この球団は長らくオフには外国人選手を取るだけで、ほとんどリストラしかしなかった。
そのロッテから鈴木大地、涌井秀章、酒居知史、西巻賢二、そして楽天からは美馬学、ハーマン、小野郁が移籍するという。世間は4対3の大型トレードと言っているが、プロ野球はこうでなければならない。

出番が少ない、起用法が気に入らないと思った選手は、どんどん移籍を訴えるべきだ。チームもそういう声を聴いて、売り先を考え、相手のいい選手を物色すべきだ。

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安物のサラリーマンみたいに「取ってくれた恩義があるからこの球団骨を埋めます」「この人についていきます」みたいなのは、みみっちいのでやめてほしい。
松坂大輔は森繁和、デニー友利の影響力がなくなったから移籍するといったようだが、松坂世代のフラッグシップが何を言う、と情けなくなる。

「俺はバット1本、グラブ1個で世渡りをするんだ」という気概でもって世渡りしてほしい。
環境が変わろうとも、人間関係が変わろうとも、野球をやることには変わりはないのだ。
そういう選手が増え、それを後押しする球団が増えなければ、プロ野球は面白くなくなる。

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サラリーマン社会の縮図みたいな箱庭野球では、誰も魅力を感じない。

愛着があろうと、仲良しがいようと、ファンが素晴らしかろうと、野球をする環境を求めるためなら、後足で砂をかけて出ていけばいい。

井伏鱒二ではないが「人生足別離(さよならだけが人生だ)」


2019年J.ロドリゲス、全登板成績【最優秀中継ぎ投手のタイトル獲得】

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