ドミニカのウィンターリーグに出ているが、失意のうちだろう。打率は1割台で本塁打もない。

まだ保留選手のままだ。6年契約のちょうど半分が終わったところ。

キャリアSTATS

Batista


バティスタは、6月に行った検査で禁止薬物が検出され、9月3日から来年3月2日までの出場停止処分が科された。採取された尿検体からクロミフェンとその代謝物であるヒドロキシクロミフェンが検出されたのだ。
意図的にこの薬物を採取したのではなく、米軍施設で入手した薬にこの薬物の成分が含まれていたという。

これをどう見るか、である。禁止は禁止だからバティスタは追放だという考えもあろう。しかし、彼は意図的に摂取したのではないから、今回に限り復帰を許容するという考えもある。

ドミニカ共和国のカープアカデミーは1987年に設立された。以後、何人もの選手が日本に来たが、モノになった選手は少ない。アルフォンソ・ソリアーノみたいな例はあるが、特に野手ではバティスタが最初だろう。それだけに今回の問題は残念なのだが。

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ロシアなど一部の国のドーピングがひどいために、世界の薬物規制はどんどん厳しくなっている。野球界は最も遅れているといわれたが、遅ればせながら今はドーピングには神経をとがらしている。薬物に関するコストをここまで高めたのは不正をしてでも勝ちたい国のせいではある。
このために、たまたま服用した薬に禁止薬物が含まれていたために、選手生活に深刻な影響を受ける選手が続出している。

広島はバティスタの違反薬物使用について発表するのが遅れた。そのためにさらにイメージを悪くした。このチームは「昭和頭」で今とはずれているので、不祥事を隠ぺいしようとしてしまう。

バティスタにはもう一度チャンスを与えるべきだと思う。しかしその前提として、広島が経緯を詳細に発表し、二度とこうした問題を起こさないためにどのような対策をとるのかを、世間に約束すべきだと思う。


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