マイナーリーグの削減案がかなり具体的になってきた。
ベースボール・チャンネル
1.現在160チームの全マイナーリーグの26%減にあたる42チームを削減する。
2.削減対象は主にショートリーグやルーキーリーグに所属するチーム。
3.新人ドラフト会議を6月から8月に移し、指名ラウンドも現在の40巡から20巡に減らす。
4.1球団組織が傘下にもつマイナーリーグの現在の7~9階層から5階層に限定する(3A、2A、 1A+、1A、混合)。1球団組織が保有する選手数も現在の200人超から150人に減らす。
今のMLBのヒエラルキーはこうなっている。

MLBとその傘下には19リーグ、245チームがあるが、ここからMLB2リーグ30球団、実質的なメキシコのトップリーグで、MLB球団とアフィリエイト(傘下)関係にないメキシカン・リーグ16球団、そしてMLB球団直営のルーキーのアリゾナ・リーグとガルフコースト・リーグの39チームを除く14リーグ160チームが整理の対象になる。
これらのチームは日本で言えば独立リーグのような経営形態であり、MLBとは直接の関係はない。選手はMLBのアマチュアドラフトで入団すると傘下のマイナーチームに育成を「委託」されるわけだ。

年俸はMLB球団がもつ。マイナーリーグは、これらの選手で試合をして興行収入を得て独立採算で運営している。
最新の情報では、おそらくNPBも近い将来、独立リーグとこの形態での契約をする可能性があるが、MLBでは100年以上前にカージナルスのGMブランチ・リッキーが独立リーグと資本関係を結んで傘下に入れたのが最初だ。
それまでは独立リーグから選手を金で買っていたが、それよりも育成契約を結ぶほうが効率的、効果的だということでこのスタイルが定着した。
マイナーチームは、自分たちの才覚で観客を集めてきた。しかし、選手の待遇が悪い上に、MLB球団にとっても200人もの選手を抱えることの負担が大きいので、削減案が出た。
北米4大スポーツでもMLBは抱える選手の数が桁外れに大きい。近年、アマチュアドラフトも1球団50人から40人に減っている。選手の削減はMLBの大きな課題なのだ。
しかしアメリカのマイナーチームは地域のコミュニティの中心的存在だ。球場では試合だけでなく地域の寄り合いやパーティ、結婚式なども行われてきた。
そうした球団が独立リーグに戻ると資金面で苦しくなり、存続の危機を迎える。アメリカの野球文化の底辺が損なわれると言われている。
バーニー・サンダースが抗議した。削減対象になりそうな都市からも反対の声が上がっている。
しかし最近のMLBはかなり強引だ。MLB球団はおそらく賛成しているので、これ、実現するだろう。
端的に言えば「野球ファン人口の維持、拡大」よりも「収益性の維持、拡大」を優先する決断だ。野球ファンの拡大が厳しい中、守りの姿勢に入ったとも言えるが、同時にエクスパンションの話もあるのだ。
経営者、資本家よりの決断だが、トランプのアメリカではこういうことが珍しくなくなっている。
ま、NPBからすれば5周くらい先を行く話で、直接の関係はないが。
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2.削減対象は主にショートリーグやルーキーリーグに所属するチーム。
3.新人ドラフト会議を6月から8月に移し、指名ラウンドも現在の40巡から20巡に減らす。
4.1球団組織が傘下にもつマイナーリーグの現在の7~9階層から5階層に限定する(3A、2A、 1A+、1A、混合)。1球団組織が保有する選手数も現在の200人超から150人に減らす。
今のMLBのヒエラルキーはこうなっている。

MLBとその傘下には19リーグ、245チームがあるが、ここからMLB2リーグ30球団、実質的なメキシコのトップリーグで、MLB球団とアフィリエイト(傘下)関係にないメキシカン・リーグ16球団、そしてMLB球団直営のルーキーのアリゾナ・リーグとガルフコースト・リーグの39チームを除く14リーグ160チームが整理の対象になる。
これらのチームは日本で言えば独立リーグのような経営形態であり、MLBとは直接の関係はない。選手はMLBのアマチュアドラフトで入団すると傘下のマイナーチームに育成を「委託」されるわけだ。

年俸はMLB球団がもつ。マイナーリーグは、これらの選手で試合をして興行収入を得て独立採算で運営している。
最新の情報では、おそらくNPBも近い将来、独立リーグとこの形態での契約をする可能性があるが、MLBでは100年以上前にカージナルスのGMブランチ・リッキーが独立リーグと資本関係を結んで傘下に入れたのが最初だ。
それまでは独立リーグから選手を金で買っていたが、それよりも育成契約を結ぶほうが効率的、効果的だということでこのスタイルが定着した。
マイナーチームは、自分たちの才覚で観客を集めてきた。しかし、選手の待遇が悪い上に、MLB球団にとっても200人もの選手を抱えることの負担が大きいので、削減案が出た。
北米4大スポーツでもMLBは抱える選手の数が桁外れに大きい。近年、アマチュアドラフトも1球団50人から40人に減っている。選手の削減はMLBの大きな課題なのだ。
しかしアメリカのマイナーチームは地域のコミュニティの中心的存在だ。球場では試合だけでなく地域の寄り合いやパーティ、結婚式なども行われてきた。
そうした球団が独立リーグに戻ると資金面で苦しくなり、存続の危機を迎える。アメリカの野球文化の底辺が損なわれると言われている。
バーニー・サンダースが抗議した。削減対象になりそうな都市からも反対の声が上がっている。
しかし最近のMLBはかなり強引だ。MLB球団はおそらく賛成しているので、これ、実現するだろう。
端的に言えば「野球ファン人口の維持、拡大」よりも「収益性の維持、拡大」を優先する決断だ。野球ファンの拡大が厳しい中、守りの姿勢に入ったとも言えるが、同時にエクスパンションの話もあるのだ。
経営者、資本家よりの決断だが、トランプのアメリカではこういうことが珍しくなくなっている。
ま、NPBからすれば5周くらい先を行く話で、直接の関係はないが。
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