朝日新聞
プロ野球関係者らが学生野球資格を回復するための研修会は15日、最終日が東京都内であり(中略)日本高校野球連盟の田名部和裕理事によると、イチローさんはリポートのなかで「今までの経験を踏まえて、自分が学生野球にかかわることで、プロとアマの関係をよりよくする一助になれば」などと書いていたという。

田名部さんがリポートの中身を勝手に知らせていいのかどうかはよくわからないが、イチローは日本のプロ・アマ間の障壁のおかしさに気がついたのだろう。

アメリカの「ピッチスマート」は、MLBが主導して調査を推進し、年齢別の投球数や登板間隔を決定し、これを大学、高校生からリトルリーグ、PONYなどの少年野球がすべて従った。
プロとアマの障壁など皆無だ。

しかし日本は何度も言っているように1961年の「柳川事件」を機にプロ・アマが断絶。このために、長嶋茂雄が自宅で長嶋一茂にバッティングを教えることさえ「違反」になる以上時代が続いていた。

プロ側の手段を選ばない選手補強のマキャベリズムが一番悪いが、アマチュアも「プロが入ってこない」ことをいいことに、昭和の原始的な野球をずっと続けてきたという経緯がある。

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選手の健康管理や練習方法、技術論などは、プロがアマチュアより圧倒的に上だ。そういうてんでは指導者失格のアマチュア監督がいっぱいいるが、これまではそれが看過されていた。

プロからアマへ入る指導者は低姿勢で「入れていただく」という感じで現場に入るが、おかしなことはどんどん変えればいい。
この障壁は「プロ、アマの大人の意地、メンツの張り合い」でできたものであり、野球をする子供にとってはいいことなど一つもない。

イチローが声を上げて、障壁をもっと低くするとともに、プロの優秀な指導がNPBにどんどん流れ込むようにすべきだと思う。
前にも行ったが、その過程でイチローがおかしな大人に利用されるのは困るが、イチローの抜群の知名度、人気がこの愚かしい壁の解消に役立つのならいいことだと思う。


1985年福間納、全登板成績【やられたらやり返せ、リーグ優勝&日本一に貢献】

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