サンスポ
ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が25日、ヤフオクドームの球団事務所で契約を更改し、新たに来季から7年契約を結んだ。
「来年、海外FA権を取れないので。そういう運命だったのかな。これが僕の人生なのかなと」
切ない話だ。
おそらくは筒香嘉智よりも秋山翔吾よりもMLBで活躍する可能性が高かった選手だ。この契約が満了すれば引退する、とまで言い切った。早まったことをするとも思うが、そういう性格なのだろう。

キャリアSTATS
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栁田は素晴らしい長打力の持ち主だが、それ以上にバットでボールを捉える能力が卓抜している。
だから広角に安打が打てる。
そして選球眼もずば抜けていい。端的に言えば、秋山と筒香の魅力を合わせたような強みがある選手なのだ。

もし、今季例年通りの活躍をしていたら、柳田がこんな大型契約を結ぶことはなかっただろう。今年4月、走塁をしたときに左ひざを痛め「左半膜様筋腱損傷」と診断された。あまりにも痛い負傷だった。今季の戦線離脱で、一軍在籍日数が足りず、来季海外FA権が取得できない。
そこにチームから異例の大型契約のオファーを出され承認した。「運命」と言う彼の言葉に表れているように、彼は今年、千載一遇のチャンスを逸したのだ。

秋山翔吾。そしてMLBで活躍する田中将大、前田健太ら同世代の選手に比べても、素質、可能性で決して劣っていないだけに、痛恨の負傷だった。

しかし大型契約は、悲惨な結末になることが多い。契約期間中ずっと年俸に見合う成績を挙げ続けることができればいいが、ほとんどの選手は契約末期になると成績が下落し「不良債権化」してしまう。
ソフトバンクは金満球団だからチームの補強に影響が出ることはないだろうが、それでもファンから「給料泥棒」のようなそしりを受ける可能性もある。

大金を手にしてモチベーションが低下することも多いのだ。特にライバルや後輩が次々とMLBに移籍するのを横目で見るようになればなおさらだろう。

そういう決断をしたのであれば、柳田は2000本安打は当然として、偉大な記録を打ち立ててほしい。

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1985年福間納、全登板成績【やられたらやり返せ、リーグ優勝&日本一に貢献】

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