スポニチ
「夢なので。マイナー契約では行きたいとは思わないけど、3分の1くらいの契約でも考えるかもしれない」と熱い思いを口にした。その上で「そうならないためにも今季やるしかない」と、キャリアハイとなる打率3割、15本塁打、50盗塁を目標に掲げた。
年俸2億の3分の1でも行くというのは、西川一流の「謙遜」の類だろう。メジャー契約でNPB選手が移籍して、そんな年俸になることは、普通考えられない。
たとえ西川が7000万でもいいですと言っても、MLB選手会が絶対に認めないだろう。

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西川のようなリードオフマンタイプの選手の場合、必要なのは「盗塁成功率」「出塁率」「長打率」だ。
西川は、盗塁成功率は200盗塁以上のNPB選手の中で第1位の.866(245盗塁38盗塁死)だ。
これは言うことなしだ。昨年盗塁数が44から19に激減したのは気になるが、50盗塁という彼の言に期待したい。

そして四球は2年連続で90を超えている。これも言うことなしである。ここまで辛抱強い1番打者はMLBでも珍しい。選球眼は彼の最大の武器になる。

問題は「長打率」だろう。西川は2018年の10本塁打がキャリアハイ。昨年は5本、通算でも8年で46本しか打っていない。

MLBでは「速攻」がキーワードになっている。初回から得点することが非常に重要だ。1番打者に求められるのは確かに出塁だが、ときには先頭打者本塁打で先制というのも「あり」である。
そういう長打を秘めていないと上位は任せられない。

岩村明憲や井口資仁がMLBに移籍できたのも、NPBのキャリア後半で30本を打ったからだ。

西川がMLBに移籍するのなら、最低でも20本は打つ必要があろう。MLBでは本塁打数は半減するのだから。

「マイナー契約はなし」とのことだが、今季28歳でNPBで実績がある外野手をマイナー契約でとる球団もないだろう。

ポスティングでの西川の移籍は、菊池涼介の場合と同様「あり」か「なし」かの二択になるだろう。


1960年小野正一、全登板成績【リーグ優勝&最多勝、リリーフで21勝】

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