デイリー新潮
文科大臣が行政を食い物にする「萩生田球場」

萩生田光一という政治家は、早実高校時代は暴力沙汰を起こしたりしたが、政治家としては地元八王子を地盤として、市議から都議、衆議院議員と、のしあがっていった。地元密着の政治家だったといってよい。

こういう政治家が地域の少年野球と結びつきのはよくある話だ。少年野球の大会には地元の政治家が来賓でやってくることはよくある話だ。

今、少年野球は部員の減少に悩んでいるが、同時に練習場の確保にも苦労している。昔と違って河川敷などの運動公園は、草野球の予約でいっぱいということはないが、毎週何曜日と決めてグラウンドを確保するのはそれでも難しい。
また練習のたびにチームの用具を持ち込むのも大変だ、できればチーム専用の用具小屋も建てたいところだ。さらに炎天下の練習を考えれば、退避できる日陰も欲しい。

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たくさん少年野球チームを見ているが、多くは地域のグラウンドを年間契約で借り受けている。そのかわり、チームでグラウンド整備をしたり、草むしりをしてグラウンドの維持管理をしている。地域の盆踊りが行われるときは、設営を手伝ったりするチームもある。
地域との摩擦を起こさないために、チームの大人は本当に気を使っている。

自前のグラウンドがあるチームは、それだけで大きなアドバンテージではある。

少年野球チームが、地域の政治家と結びつくのは、地域住民との摩擦を避けてチーム運営を円滑にしたいとの思いからだ。

そういう意味では、萩生田大臣が八王子リトルシニアの専用グラウンドのために、口利きをしたこと自体は別に珍しい話ではない。特定の団体や人に不当に利益供与をしていたのなら問題だろうが。

ただ、こうした話を聞いて残念に思うのは、日本の国に「健全な子供の育成を、地域全体で担う」意識が欠如していることだ。
日本では子供の心身の教育は「学校」が担う。スポーツも学校の「部活」で行う。
地域のスポーツクラブはあくまで例外的な存在で、彼らのスポーツ活動に対する地域の理解は極めて低い。

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Jリーグは、こういう貧しい地域のスポーツ環境を改善することを目標に掲げている。
Jリーグ100年構想はこう謳っている

・あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。
・サッカーに限らず、あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブをつくること。
・「観る」「する」「参加する」。スポーツを通して世代を超えた触れ合いの場を広げること。


これが実現したら、下心のある政治家たちが地域スポーツにいっちょ髪をしてくる余地はなくなるはずだ。


1960年小野正一、全登板成績【リーグ優勝&最多勝、リリーフで21勝】

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