読者各位、申し訳ないがeスポーツについての私の投げかけに対して誰もバットに当たっていない。
私が言いたかったのは、NPBのeスポーツは「事業」とは言えないということだ。
端的に言えばただの「副業」だ。田舎の喫茶店がアパートやってるみたいな。そんなのではだめでしょう、と言いたかったわけだ。

東京ヴェルディもeスポーツを事業の中に含めていて、すでに事業化している。NPBと全く違うのは、ただの「副業」ではなくて、本業と同じコンセプトで取り組んでいるということだ。
資料をいただいたので読んだが、eスポーツもサッカーもバスケも、野球も、それどころかスポーツマネジメントもマーケティング人材も「総合クラブ」を展開するうえでのカテゴリーのひとつだ。東京ヴェルディはこれらのカテゴリーで「世界に通用する人材を育成する」と言っているのだ。
だったらわかる。事業構想の中でサッカーも野球も、eスポーツに大いに影響を受けるはずだ。

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そういう事業展開、野球とeスポーツがシナジーで結ばれるような展開をするのなら、それは意味があると言っているのだ。しかし、ゲームメーカーに丸投げして、ブランドの使用料をいただくだけでは「事業」とはいえない。

今のプロ野球は「興行」「放映権」「フランチャイズ」「ライセンス」などの事業を展開しているが、原則としてすべては球団側のハンドリングで収益を挙げている。しかしeスポーツは、相手に丸投げである。

「収益」だけでなく「eスポーツのノウハウ」も本業の野球に役立てることができるのなら、つまりシナジー効果が期待できるのならいいけども、単に上がりを貰うだけならどうしようもないでしょう、と言っているわけだ。

たとえばDeNAやソフトバンクはグループにゲーム部門があるので、シナジー効果はあるかもしれない。DeNAなどはJのクラブと意識が近いからあるかもしれないが、NPB全体ではそういうのないのではないか。田舎のアパートの家賃収入みたいなんじゃないですか、と言っている次第だ。


1960年小野正一、全登板成績【リーグ優勝&最多勝、リリーフで21勝】

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