久しぶりに見たが、やっぱり山本昌の投球フォームはすごい。マウンド上で錯乱しているように見える。しかし、その左腕から繰り出す球を阪神の打者たちは芯でとらえることが出来なかったのだ。
2年ぶりの勝利。そして46歳8か月はセリーグ最年長先発勝利記録。記録的にも素晴らしいが、その白星がお情けではなく、実力で勝ち取った堂々たる内容だったことが喜ばしい。
今日はオーバー40の山本昌と、中日最多勝タイの山本昌の値打ちについて考えたい。
まずオーバー40の記録。
40歳の誕生日を迎えたシーズン以降に、何勝挙げたかの記録を追いかける。NPBでは35人いる。手作業で見つけたので、例によって洩れ、間違いはあるかもしれないが。

40over20120416




工藤公康は40歳のシーズン以降に40勝。8シーズンをかけて挙げた数字。山本昌は、これに2勝と迫っている。昨年2軍暮らしだったために7シーズンでの記録だから、1年当たりでは上。ERA、WHIPなどの数字でも上。選手生活晩年の工藤は、戦力とは言い難かったが、今年の山本はローテを維持している。内容的にはすでに上回っている。

近年のトレーニング法の飛躍的な進歩によって、こういう中年の星が出てきている。

伝説の大投手、若林忠志を挟んで下柳剛。彼も楽天で先発2試合を投げた。一流の投球はできないが、新米の投手よりは信頼されている。

上位5人の内4人が左腕。何か有利な条件があるのだろうか。

しかし、この表を見ると40歳以降で本当に戦力として通用している投手は数えるほどしかいないこともわかる。引退の花道を歩く準備をしている、という程度の選手も多いのだ。

そんな中で1990年40歳になった最後のシーズンを10勝8敗、1完封で終えた村田兆治はやはりすごかったなと思う。実際は金田監督とぶつかって無理やり引退させられたようだが、あの機械仕掛けの人形のような小気味よい投球は、今も強く印象に残る。82年のトミー・ジョン手術後59勝。日曜日ごとの登板を本当に楽しみに待ったものだ。

海の向こうでは49歳のコロラド・ロッキーズ=COLジェイミー・モイヤーも2試合に先発したが、まだ勝ち星なし。

山本はどれだけ勝ち星を積み重ねるだろうか。これからも楽しませてほしい、と同時に、通用しなくなったら潔くやめる覚悟も持っていてほしいと思う。

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