花咲徳栄優勝時の主将千丸剛の後日談。

文春砲の続砲

「駒大野球部に入部した千丸は、1年生で東都の春季リーグ出場を果たすなど将来を期待されていた。そんな矢先の夏、先輩部員の財布からお金を抜こうとしているところを“現行犯”で見つかったんです。処遇をどうするか、部内でミーティングした結果、まだ未成年である千丸の更生を期待し、許して守ってやろうという結論になった。ところが、千丸は野球部を退部し、大学も退学してしまいました」

これは痛々しい話だ。花咲徳栄の指導に原因があるとか、駒大でパワハラにあっていたとか、いろんな説があった。それを否定することはできないが、窃盗未遂ー退学という一連の流れが決定的だったのは間違いないだろう。

私は「野球指導の後進性、アナクロニズム」についてずっと書いているが、千丸の事例をその一例としてよいかどうか、躊躇する。これは極めて個人的な問題だということが言えるだろう。

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かれは“窃盗の現行犯”になったことで心が折れてしまったのだ。開き直ったり、胡麻化したりすることなくその罪の重みで退学してしまった。「恥を知る男」だったといえなくもない。

しかしそこから自暴自棄になり、おかしな連中とともに本格的な犯罪である「強盗」に手を染めた。小さな窃盗がもとで、転落したわけだ。

心の弱さ、小ささを「野球」と結びつけることができるのかどうか。よくわからないが、私の倅よりも若いこの青年の前途を考えると暗澹たる気がする。
因果なことに「千丸」とはめったにない姓だ。罪を償った後も、大変な道のりが待っているだろう。

実刑判決を受けるだろうが、もし「野球」に、人を育てる力が本当にあるのなら、ここから先の彼に力を貸してほしいと思う。


1960年小野正一、全登板成績【リーグ優勝&最多勝、リリーフで21勝】

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