我々は「どれくらい謹慎すればいいのか」がわからないままに縮こまろうとしている。



NPBや大相撲は「無観客試合」を選択した。しかしこれが「正解」なのかどうかは現時点ではわからない。
大相撲は力士や関係者が新型コロナウイルスに感染した時点で場所を打ち切ると発表した。確かに、観客はいなくても力士は取り組みで体を接触させる。また土俵だまりや支度部屋では力士や関係者の塊ができる。これが「濃厚接触」にならない保証はない。

プロ野球でも無観客試合のベンチでは多くの選手が、声を上げている。ウイルスが飛沫に乗って感染を広げる可能性はあるだろう。

高校野球の場合、選手、関係者が地方から集まって甲子園の周辺に宿泊する。そしてバスで甲子園に移動する。20数人が濃厚接触しながら野球をすることになる。こんな「クラスター」が全国から32集まってくるという解釈もできるのだ。

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高校球児を完全に守るという観点に立てば、選抜高校野球は「中止すべきだ」ということになる。それ以外に選択肢はない。無観客試合にすることで「観戦者」を「感染者」にするリスクはなくなったが、選手の感染リスクは減らすことができない。

しかし、甲子園を目指して頑張ってきた球児のことを思うと忍びない。その躊躇が「無観客試合」という選択に落ち着いたのだろう。
11日に再度確認するとのことだが、事態がはっきり好転していないのなら感傷的な選択をせずに、ばっさり「中止」にしてしまう勇気が求められている。


2019年E.エスコバー、全登板成績

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