今、ちょっと世間を騒がしている「少年野球に盗塁は必要か」の話は、おそらく私が発端だ。

今年になってからフルカウントでの私の持ち場が変わり、少年野球などの問題点を書くようになったのだが、2月18日にこういうのを載せた。

少年野球に「盗塁」は必要か? 一方的試合、捕手の怪我撲滅へ「規制」の動き

非常に大きな反響があったが、つくづく思ったのは、いろいろ論じている人の多くは、今の少年野球の試合を見ていないということだ。

高校野球やプロ野球の感覚で「盗塁は必要だろう」とか「勝つためなんだから点差なんか気にせずどんどんやるべき」みたいな人が非常に多い。

ようするに、少年野球の実態はどうでもよくて、自分が知っている「野球」の価値観に照らしてモノを言っているだけなのだ。つまり、そこらの飲み屋で話している「野球好きおやじ」の感覚で、意見を言っているのだ。

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深刻な「野球離れ」について全く知らないし、関心もないのに、自分は「野球についてよく知っている」と自負する大人たちが、一丁前の意見を吐くことが事態をややこしくしている。

子供のころちょっと野球をしたとか、高校野球やプロ野球が好きだとか、そんなレベルの大人が、知りもしない少年野球に無責任に口をはさむことが、改革に水を差しているのだ。

ここ10年で少年野球の競技人口はほぼ半減している。野球少年の数が減ったから初心者も低学年も試合に出る。そういうチームと、鍛えまくっているチームが対戦する。そんなときに、今の指導者は四球、バント、失策、盗塁でどんどん点を稼ぐのだ。これが看過できるのか?

少年野球盗塁禁止問題の本質はそこにあるのだ。


年度別チーム第1号本塁打は俺だ! 広島編

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