「高校野球は他のスポーツとは違う、特別だ」という野球ファンは多いだろうが、それを口にするだけで、多くの人から反発を買っていることを知るべきだろう。

野球ファンの実質的な人口は、1000万人以下だと思う。ルールを知っている人、ちょっと興味のある人はもう少しいるかもしれないが、「何が何でも野球」と言う人は、ここ20年ほどの間に驚くほど減っている。

中高年の中には周囲に野球ファンが根強くいるから、そういうイメージをもたないかもしれないが、実質的に「野球ファン」はマイナーな存在になりつつある。
地上波テレビの野球の視聴率が5%前後になっていることが、それを裏付けしている。

しかし「野球ファン」の多くは、そのことに気が付いていない。相変わらず「野球は別格」だと思っている。
だからセンバツ高校野球の中止決定に不満の声を上げる。お決まりのように「一生懸命頑張ってきた選手が可哀そう」という。
しかし、それを聞いた多くの人は「野球だけが頑張ってきたわけではない」と思う。他のスポーツも、みんな頑張ってきたのだ。

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私は中学、高校の部活の在り方は健全ではないと思う。若いうちから「この道一筋」に打ち込むことは視野を狭くし、思考を単純化させると思う。

その問題はあるが、努力、熱意のあり方として、野球と他のスポーツには何の差もない。
テレビでずっと野球ばかり見てきた人にとっては、「高校野球は特別」かもしれないが、今やそういえる要素はほとんどなくなっている。

「他競技からの同調圧」などではない。センバツ高校野球が「無観客」ではなく「中止」になったのは極めて妥当な結論だった。そのことを改めて強調したい。


年度別チーム第1号本塁打は俺だ! 広島編

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