日本のあらゆる経済活動は「専門家会議」の顔色を窺っている。



19日の発表は、端的に言えば「日本は他国に比べればよくやっているが、都市部を中心にまだ感染拡大の恐れはある。でも国家単位の自粛、規制はやめるので個別にやってね」と言うことだったと思う。

悪化はしていないが、良くもなっていない。いわゆる「峠」に差し掛かっているが、下り道ではないということだ。
イタリアやスペインなどラテン語圏の国がボロボロになっているので、日本はましだよね、と気休めをいうことはできるようになったが。

都市部で試合をしてきたJリーグやNPBにとってゴーサインをだすことができるタイミングではない。

しかし延期が長引くと、経営に深刻な影響がでてくる。それを考えると、10日はダメでも、4月中には何とか再開したいということだろう。

NPBの場合、4月24日に開幕できれば、何とか143試合を消化できる。JリーグもJ3など脆弱な経営のクラブもあることを考えれば4月中の再開は絶対だろう。

そうなると次の専門家会議の発表が大きな焦点になってくる。専門家会議は2月16日、3月19日とほぼ1か月ごとに見解、提言を発表しているが、次の発表が4月20日前後になるとすれば、NPBもJリーグもそこから数日で試合再開を決めなければならない。それは現実的に無理だ。

再開するのであれば、少なくとも4月10日くらいには何らかの決定をしなければならなくなるだろう。

JリーグとNPBは、独自に専門家の意見を聞いているが、何らかの「お墨付き」がないとゴーサインを出すことはできないだろう。

スポーツだけでなく、今の日本の多くの人は「誰か、大丈夫だ、と言ってくれ」と思っている。実害ではなく不安にさいなまれているからだ。

専門家会議が次の発表を4月10日に出してくれれば、そしてそれが悪くない発表であれば、日本の空気はかなり軽くなると思うのだが。

ああ、ビールが飲みたい!

2020年元旦


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