安倍政権は森友官僚遺書問題で、熾火から再発火したみたいになっている。

ここまで決定的に「官僚の不法行為、背徳行為」が露呈したことは、ショックではある。ここまで腐敗が進んでいたのだ。新型コロナは、この世紀のスキャンダルを覆い隠すかと思われたが、そうでもないようだ。安倍晋三首相は明らかに窮地に立たされている。

しかし我々は当面「日本国民を守る」と言う重要な責務を、この人物に委ねなければならない。朝夕に迫っている日本の危機を、この人物に回避してもらわなければならない。このジレンマである。

「東京オリンピックの可否」は、安倍晋三が決断すべき重要案件の一つだ。しかし、政権末期の安倍総理は絶対にリスクを踏みたくない。だからIOCの決定を待って、一番最後に「中止、延期」を言おうと思っている。
この人が今考えているのは何事によらず「自分の危機回避」だけである。

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しかし安倍晋三以上に「人気取り」に汲々としているアメリカのトランプ大統領は、五輪開催の可否についても政治利用しようとしている。
東京五輪について「安倍晋三首相は大きな決断をする。彼は近いうちにどうするか決めるだろう。どうするかは知らないが」と述べたという。

IOCの決定に従って安部が「中止、延期」と言ってもトランプには何のポイントも入らないが、その前に、安倍に何らかの指図をしたかのようなコメントをしておくことで、トランプの指示で安倍晋三が動いたかのような印象を世間に与える。トランプは確かにそそのかしの天才だ。

こういう政治的な思惑に、スポーツ界はほんろううされている。アスリートたちは、くだらない政治家たちのメンツや人気取りに自分の競技人生をゆだねてしまっている。

これが2020年のスポーツと社会の天気図である。


年度別チーム第1号本塁打は俺だ! 広島編

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