東京オリンピックをめぐるドタバタ騒動でつくづく思ったのは、トップにいただく人間の「年齢」だ。
東京五輪の実行委員会が何か発表する度に出てくるのが森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長だ。
1937年生まれ、今年7月には83歳になる。大病をして治療によって奇跡の生還を果たしたとされるが、精気のない顔色で、記者の質問に応じている。
この人が総理大臣だったのはもう20年も前だ。有能だったという記憶はないが、その人が国家的事業のトップに君臨している。

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日本は長幼の序にうるさい。年長者を上に据えることでみんなが言うことを聞くという思惑かもしれないが、この未曽有の危難に際してかじ取りをするにはまことにふさわしくない。
新型コロナウイルスの騒動が始まった当初は「私はもう少しマスクをかけないで我慢をする」と頓珍漢なことを言っていた。

そもそも82歳の人間には残された時間が少ない。中曽根大勲位みたいに100歳まで生きる気かもしれないが、生きていても80歳から90歳という年齢で、世の中に何ほどの貢献も望めない。
老人にとっては「今」が一番大事であり、端的に言えば未来のことや、若者のことなど知ったことではないのだ。

内田樹さんが今の世界は「今さえよければそれでいい」という人が増えて「サル化」していると言っているが、その大きな原因は老人が権力を握っているからだろう。

JOCが「選手ファースト」と言いながら、そういう気配がみじんも見られなかったのは、サル化した老人が牛耳っていたからだろう。

Jリーグのトップは60歳の村井満チェアマン、組織を切り盛りするのはこれくらいの年齢が上限だろう。私も同い年だが、そろそろ体力が落ち、根がなくなってくる。しかし、この年ならまだ「現役」の判断ができるはずだ。村井さんは「Jリーグ再建計画」という素晴らしく明快な本も書いている。

NPBのトップは今年10月に81歳になる斉藤惇コミッショナー。NPB各球団は好き勝手やりたいためにステイタスだけ高くて畑違いの年寄をお飾りに据えてきた。就任後仕事らしい仕事は何もしていないが、その方が都合がよかったわけだ。
しかし未曽有の危難に際して、傘寿の老人に何かを仕切らせようというのは、あまりにも無謀だろう。

JリーグもNPBも「公式戦をいつ始めるか(再開させるか)」という難しい問題に直面する。このときに「60歳」と「80歳」の差、「実務能力の高いトップ」と「お飾りのトップ」の差が、はっきり出ることだろう。


年度別チーム第1号本塁打は俺だ! 広島編

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