もう5年前になるが、高知ファイティングドッグスの本拠地である高知県越知町で取材をしたことがあった。

当時の監督だった弘田澄男さんに話を聞いた。話好きな人で、2時間くらい話を聞いた。
そのとき、印象に残ったのは
「プロのトップの選手は、アドバイスをすればすぐにできるようになるが、独立リーグの選手は、言ってもわからない」といっていた。

一昨日、それ以来久々に越知町の高知ファイティングドッグスの本拠地に行って、監督やコーチの取材をした。
吉田豊彦監督に話を聞いた。1987年の南海ドラフト1位。立浪和義の外れ1位だったが、88年の南海最後のシーズンから活躍した。2007年まで20シーズンを投げて、南海の1軍選手としては最後の現役選手だった。

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真っ黒に日焼けして、熱心に投手を指導していた。吉田さんは弘田さんの下で投手コーチをしていたが、そのときにも「プロと独立リーグ」の差について話を聞いたという。

「弘田さんが巨人のコーチだったときに、高橋由伸が入団した。入団してすぐから、速球はすごい打球を飛ばしていたが、スライダーは打ち損ねることもあった。
由伸は弘田さんに“スライダーの打ち方を教えてください”と聞きに来たので、“スライダーは速球より遅いから、その分ちょっと待つようにしたらええのや”といった。由伸は、“そうか”といって、すぐにタイミングを変えてスライダーが打てるようになった。トップ選手になると、指導をすればすぐにできるようになる、でも独立リーガーは言っても理解できないし、それを実戦で生かすことができない、と言っていた」と話した。

NPBから独立リーグにきた指導者の多くが「難しい」というのは、そういうことなのだ。でも吉田監督は、そういうなかで選手を育成している。

ま、こんな話を聞くことができるのも野球ライターの面白さではある。


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