今回の新型コロナウイルス騒動で明るみになったのは、喫煙者の脆弱さだ。志村けんがあっけなく逝ってしまったのも、彼が「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」だったからだと言われている。


昨日は梨田昌孝の罹患が明らかになったが、彼も喫煙者だったとされる。

私は今年になって多くの野球人に話を聞いた。球団が用意してくれるインタビュー場所には灰皿などは当然ないし、タバコを喫いながら話す人もいないが、その多くは明らかに喫煙者だった。

昭和の時代の選手名鑑には「タバコの銘柄」という項目があるものがあった。当時は「喫って当たり前」だった。

今、喫煙者は急速に居場所がなくなっている。昨日からは飲食店での喫煙もできなくなった。パチンコ屋でも喫煙室以外では喫えなくなった。
端的に言えば、タバコを喫う人は「二級市民」になろうとしている。喫煙と言う行為そのものが、反社会的な印象を与えるようになってきつつある。

しかし野球界は今も野球選手が普通にタバコを喫っている。野球普及活動をするプロ野球選手やコーチは、休憩時にはほとんど全員が、喫煙室にいる。のんびりとタバコを喫いながら話をしていたりする。

進歩的な考え方の指導者でも、平気でタバコを喫う人はたくさんいる。

ec7523c13cdf06b8b34c818f7ed73a98_m


NPB球団は、球場や球団施設を禁煙にしているが、野球選手用の喫煙室を必ず設けている。選手にタバコをやめろとは言えないのだ。なぜなら球団関係者の多くもまだタバコを喫っているからだ。ついでに言えば、スポーツ新聞の記者も愛煙家が多い。
スポーツ用品メーカーの会合の取材をしたことがあるが、8割くらいが喫煙者という印象だった。

スポーツ選手、そして関係者の多くが喫煙者と言う現状は、大変恥ずかしいことだ。

マーティ・キーナートは1970年代に外国人選手に話を聞いているが、多くの選手が「日本人選手がタバコを喫っていることに驚いた」と語っている。

もう何十年も前から、日本のプロ野球界は異常な状態が続いているのだ。

新型コロナの感染者は、プロ野球でも増えていくだろうが、喫煙者は重症になると言われる。

この際、NPBは「禁煙運動」を始めるべきではないか。あまりにも遅すぎるが、これができなければ、社会から見放されていくだろう。


年度別チーム第１号本塁打は俺だ！　広島編

私のサイトにお越しいただき、ありがとうございます。ぜひコメントもお寄せください！
↓
好評発売中！