日刊スポーツ
日本高野連の小倉好正事務局長(61)は1日、史上初の中止となった第92回選抜高校野球の出場校に対する救済策に言及し「ないということはない」と何らかの形で救済策を行うことを明言した。

オリンピックの延期を決めたのはいいが、そのあとすぐに来年の開催日まで決めた日本政府、IOCと、全く同じ体質だ。自分たちのことしか考えていないのだ。

今、世界中が自分たちの社会の存亡の危機に立たされている。このまま感染拡大が続けば、文明社会全体が巨大なダメージを被りかねない。

そんな中で、センバツ高校野球に出場できなかった学校のフォローの話を持ち出す神経がわからない。
もちろん、学校や選手にとっては、それは痛恨の事態ではあろう。
しかし、世の中には突然り患して、あっという間に命を奪われる人が続出しているのだ。そんな時期に、たかが高校の部活の全国大会について、どうこういうのはあまりにも無神経すぎないか。

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もちろん、補填するなと言っているわけではない。できることなら、そうしたほうがいいのだろう。しかし、夏の甲子園の予選もおぼつかなくなる中で、今、それに言及すべき必要性はないだろう。

日本高野連、関係者、そして一部のメディアは「甲子園、高校野球」を、ものすごく立派で大事なものだと思っている。NHKが「栄冠は君に輝く」の作曲者を朝ドラにするくらいだから、確かに大したものなんだろうが、この大会をここまで御大層なものにしたのは、ほかならぬメディアなのだ。
そのための弊害もたくさん出ているが、メディアはそれを言わない。

選抜出場校へのフォローの話を言う前に、特に都市部の高校野球部にウイルス感染を防ぐために、練習を自粛したり、感染症対策を万全にするなど、啓もう活動を徹底的に行うべきだろう。
導者の中には「うちはいつも通り練習する。ウイルスなんか関係ない」みたいなことを言う石頭もいるはずだ。

日本高野連が言うべきは「感染拡大に高校野球が加担しないように、各校は十分対策してほしい」ということだろう。


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